ねた | ナノ





◎鮫イタと芸術コンビ (12/29)


「おい旦那、あの二人さっきから何してんだ?うん」
「あ?…あぁ、イタチと鬼鮫か」
「見つめ合ってぶつぶつ…正直気持ち悪いな、うん」
「睫毛が長いだの瞳がつぶらだの言い合ってるのが聞こえるが…」
「えええー…」
「あいつら出来てるからな」
「部屋でやれよ…うん」
「二人ともいちゃついてる自覚全くねーな」
「それがムカつくよな、うん」
「なになに?赤い瞳も挑戦的で誘われるが黒い瞳も吸い込まれるように…」
「や、やめろ旦那!鬼鮫の旦那がそれ言ってると思うと気持ち悪い通り越して面白い!!」
「面白いならいいじゃねーか」
「いやよくねーよ、うん…」
「愛してるとか聞かされるよりはよっぽどマシだろ」
「いい年した男二人が褒め合ってるだけだからな、嫉妬心が全く芽生えないのは良い。うん」
「あ、イタチが鬼鮫殴りだした」
「ポカポカしてるだけじゃ……って段々エスカレートしてる!!」
「割ともうマジだな」
「痴話喧嘩ってやつかい?面倒臭い奴らだな、うん」
「コントだとでも思ってろ。……今思ったけどよ、お前が部屋行けばよくねえか?」
「今部屋に逃げたらオイラが負けたみたいだろ、絶対やだね!うん!」
「…あっそ」


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