唇に感じる柔らかい感触。この流れから少し予想していたとはいえ、あまりの柔らかさに思考回路と理性がぶつりと音を立てて切れた。

もしも、他人の温もりを求めてしまうのが本能のせいならば、今の俺は本能に忠実なただの獣だ。臨也の言葉を借りるならば化け物か。いや、そんなのはいい。どうでもいい。


俺に覆いかぶさる臨也の腰に手を回し何度か撫でてやると臨也の口が離れていった。緊張しているのか、それとも感じているのか、ひくひくと足が震えている。離れてしまった唇に物寂しさを覚えつつ、うっすらと瞼を開き臨也を見ると「うう」と小さく呻きながら顔全体を真っ赤にしていた。

困ったような、それでいて泣きそうな今まで見たことのない臨也の表情をじっくりと堪能する。やっぱりこいつは笑顔もいいがこんな顔もいいな。見ていて凄く興奮する。


多分にやにやと笑っていたであろう俺を、臨也は恨めしそうな目で見た。それも束の間、すぐに不敵な笑みがその顔に浮かぶ。その、笑顔と呼ぶには少し黒い部分が見え過ぎている表情が何を意味するか考える前に、もう一度迫る臨也の顔。予想していなかった展開に今度は目を閉じることが出来ず、互いの息がかかる位置まで臨也の顔が近付いてきた。


「ん"ッ……ぐ…!?」


突然、がぶりと唇に噛み付かれ、反射的に目を閉じる。痛みこそあまり感じないが、どこか切れたのか僅かに鉄の味がした。キスする時までこいつはこいつのままだってことか。さっきまでの可愛らしい臨也は何処に行ったのやら。本当憎くて愛らしい。

慣れてきたのか、俺の唇にぐいぐいと押し付けられる舌。どうしたものかと一瞬迷ったが、触れるだけのキスよりも絡み合った方が気持ちいいだろうという結論に達し、緩く口を開くことで受け入れてやる。

攻守逆転というか、なんというか。今の状況はそんな表現がぴったりだ。こんなことを考えられる余裕があるなんて、案外俺も冷静なもんだな。


完全に押されっぱなしな俺の頭を臨也はどういうつもりか優しく撫でた。その手つきとは裏腹にキスの方は激しさを増し、涎がとろとろと口から溢れ出す。涎が顎を伝う感覚に思わず体が震えた。臨也の腰に回していた手を背中の方へ移動させると、驚いたのか臨也の体もびくりと震える。何やってるんだかな、俺たちは。

無意識に止めていた呼吸のせいか、肺が酸欠を訴えてきた。再開しようと息を吸おうとしたのだが上手く息が吸えない。というか鼻と口どっちで吸えばいいんだ。吸ったとしてもどうやって吐けばいい。これは、もしかすると、もしかしなくても、ちょっと、やばい。


「…はぁ…っ……」
「……っは!…はぁ……は…っげほっごほ…うげ…」


軽く死を覚悟した瞬間、ようやく唇が離れた。さっきは物足りなさすら感じていたというのに、今は離れてくれて嬉しいとさえ思っている自分がいる。でも、仕方ないだろう。本当に死ぬかと思ったんだから。

溜め息を吐きながら俺の腹の上に座る臨也を睨みつけてやると、小さく肩を竦めてみせた。

「情けないなぁ…」
「うるせえ、お前がいきなりしてくるからだろうが」
「いやぁ、やっぱ俺駄目だね。シズちゃんに余裕のある表情されたら、なんかムカついた」
「なんだよ、それ」
「まぁまぁ、でもほら、気持ち良かったでしょ?」


確かに気持ち良かった。テクニックとかキス自体未経験だった俺にはよく分からないけど、きっとこいつは上手い方なんだと思う。悔しいけれど、俺よりは何十倍も上だ。

その証拠に向こうは息を乱すことなく、しかもてらてらと光る唇を舌なめずりしているものだから、男として本格的に情けなくなってきた。口の端から垂れ、顎にかけて一つ筋を残す二人分の唾液を袖で拭うと、臨也がにんまりと笑みを浮かべてみせる。なんだその明らかに馬鹿にしたような顔は。

その表情にカチンときて(確かに余裕そうな表情を見ていると苛々する)座っている臨也の胸倉を掴み、無理矢理俺の上に倒れさせる。そのまま俺の肩に頭を押し付けると、もごもごと苦しそうに喘いでみせた。ざまあみろ。


「むぐぐ、くるしい」
「知るか」
「そんな横暴な」
「俺が知らないったらお前の意思なんざ関係ねえんだよ。つかさ、なんでお前こんないきなり…き、キスとか……」
「よくぞ聞いてくれた」

がばり、と臨也が半身を起き上がらせようとしたので、頭を掴み再び俺の肩に沈めてやる。不服そうに口を肩に押し付け、「う"ー」とくぐもったうめき声を漏らしたかと思えば、突然ふっふっふ、と声をあげて笑い出した。いつものことだが、こうやっていきなり笑い出すこいつは、ちょっと気持ち悪い。


「んーと、そうだねえ。シズちゃんに分かりやすく、そして簡潔に理由を告げるのならば…、今日はシズちゃんの誕生日。で、俺達は恋人同士。だから誕生日プレゼント。どう、分かった?」

一気にまくし立てる臨也の言葉が右から左へ流れていく。もっと簡単に臨也の言ったことをまとめると、プレゼントはこれだ、的な。なるほど。そういうことか。

「なんとなく」
「そこは黙って頷けばベストなんだけどねえ」

溜め息混じりにふう、と息を吐いた臨也の頭をどさくさに紛れてよしよしと撫でてやる。やっぱりというか、抵抗する素振りはない。いつもならば制止したりするはずなのに、さすが誕生日。臨也が優しい。柔らかい髪の感触を楽しんでいると、何を思ったのか俺とは正反対の方向に顔を向けた。

「……どうせさ、一人寂しく夜な夜な無意味で虚しい行為に明け暮れているんだろう?だからっていうか…その……ね?」
「どういう意味だよ」
「察しろ鈍感。あぁ、なんで分かってくれないかなあ。それとも言わせたいだけ?」
「いや、マジで何言ってるか分かんねえし」
「……シズちゃんのそういう鈍いところ大嫌い…」


正直な話、臨也が何を言いたいかは薄々気付いている。この流れで、しかもプレゼントといえばたどり着く結論は一つだけだ。少なくとも、俺の中では。

でも、直接臨也の口から言葉として聞きたい。言葉にしないと俺の考えと臨也の考えが本当に合致しているか分からないし。そうだ。だから俺は臨也に言ってもらう必要があるんだ。仕方ないことなんだよ、これも。思っているだけじゃ本音は伝わらないからな。うんうん。

臨也は臨也で何度か小さく頭を左右に振り、何かに堪えているようだった。何か声を掛けようとも思ったが止めておく。声を掛けたことで臨也の気分が変わってしまったら、俺は一生自分自身を責め続けなければいけなくなる。

代わりに撫でていた手で、本当に軽く臨也の頭を叩いてやる。急かすというよりは、落ち着かせるために。そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、臨也が顔を俺の方へ向け、一際大きく息を吸った。


「……今日だけ、今日だけはっシズちゃんの好きなことやっていいって言ってんの!察してよ!馬鹿!死ね!!」


……どうしてこいつはいつもこうなんだか。臨也らしいといえば臨也らしいが、ああ、もうそれでいいや。

よくできましたという意味を込めて、もう一度頭を撫でてやる。今日一日の不自然な行動や妙な積極性は全部ここに繋がるんだろう。誕生日プレゼントは自分なんて、本当緊張したんだろうな、恥ずかしかっただろうな。可愛い可愛い、俺の臨也。俺もそれが一番欲しかった。


「んー?今まで散々誘ってもスルーかましてくれたのは誰だったかな?なぁ、臨也くん?」
「嘘だ。誘われてないし。大体本当だったとしても分かんないよ、そんなの。こう見えてもムードとかくそくらえな人間だからね」
「ほう。そういう空気になったらいつもいつもいつもいっつも逃げてたのに?逆にすげえな。おい、嘘吐くな」
「……無自覚だった、ってことにしてくれたら嬉しいなぁ」

へらり、ごまかすように笑う臨也に溜め息で返してやる。これ以上問答を続けていても、このままシラを切られて終わる気がする。それにそんな無意味なことよりも、俺の上に乗っている臨也をこれからどうするか、それを考える方がよっぽど有意義だ。

そう思うと同時に、喉がごくりと鳴った。仕方ない。だってようやく今までの我慢が報われたんだ。変な気を起こして臨也を襲わなかった今までの自分を思いっきり褒めてやりたい。やっぱり最後には報われるように出来ているんだ。よくやった俺。偉いぞ俺。


触りたい、早く臨也を肌で感じたいと焦る気持ちを抑え、臨也の耳元に口を寄せる。喋るために口を開くと息がかかったのか、一度臨也の体が小さく震えた。はぁ、と臨也が息を吐く音が聞こえる。その息は緊張のせいか、僅かに震えているようにも思えた。


「……なぁ、マジでいいのかよ?」
「何回言わせるつもりなの」
「そういう意味じゃなくて…。多分俺、我慢出来ねえぞ?」
「……俺が良いって言ったんだから、シズちゃんは遠慮も我慢もしなくていいんだよ?」

少し俺が動くだけで体を震わせる癖に、何が遠慮も我慢もしなくていい、なんだか。でもきっと、こいつなりに勇気を振り絞ってのことなんだろう。じゃなきゃ、今まで散々こういうことになるのを避けてきた臨也が、自分から仕掛けてくるなんてありえなかったはずだ。余裕なわけがない。

キスは、大丈夫だったみたいだけれど。でもそのキスもよくよく考えたら、1番最初のキスはただ触れる程度の軽いものだった。緊張しているのは明らかだ。それに、多分不安もあると思う。恥ずかしさと緊張と不安がめちゃくちゃになって、それでも普段のこいつを保っていられているというのは、実は結構なことなのかもしれないな。


「そのかわり、痛くしたら絶対許さないから」
「…………おう」
「何、その間」
「あ、いや…別に。正直、初めてだから加減とかどんなもんかな、と思って」
「……AVの真似でもしなよ」
「俺の持ってんの、痴か…」
「ああもう!いいよ、シズちゃんに任せるから!でも痛いのは嫌なの。それだけは分かるよね…?」
「俺がそんな気をつかえねえ奴だとでも思ってんのか?……頑張るよ、出来るだけな」

幾分緊張が解けたのか、臨也が小さく笑った。どこか不安そうではあったけれど、さっきほどではない。後もう一息だ。

「臨也」
「……うん?」
「ありがとな。これだけじゃなくて、色々とよ。素直に言うぞ、かなり嬉しい。だからお前もな、これからその……するけど、嫌だったり痛かったら我慢しないで言え、な?」

驚いたように目を丸くした臨也が、一度こくりと頷いた。その顔には、不安の他に僅かな安堵の色が浮かんでいる。そうだ、それでいい。少しでも気持ちが楽になればそれで。


「ありがとう」
「別に、ただ礼しただけだろ」
「それでも、だよ。……ちょっと嬉しかった」


「……ばかばかばか。さっきまでの優しいシズちゃんは何処に行ったの」
「だから我慢出来ないって言っただろ。お前も嫌だって言わなかった」
「それにしても………うう、思い出したら恥ずかしくなってきた」
「心配しなくても、十分気持ちよかったって」
「そういう問題じゃないし、どうしてそんなこと言えるんだよ。もうやだ、シズちゃんめちゃくちゃ恥ずかしい」

あれから行為故の疲労感に身を委ね、軽く目を閉じれば次に目を覚ました時には、もう空は橙色で染まっていた。普段ならばなんてことないが、今日は俺の誕生日だ。お袋も親父もこういう行事ごとは好きな人だし、きっと今日も何かしらのご馳走を用意して待っているのだろう。時間的にももうそろそろ帰るべきなのだが、なんというか、勿体ない。もう少しだけ臨也と一緒にいたい。

布団を深く被りながらもぞもぞと芋虫みたいに動く臨也を横目に、とりあえず他人の家で全裸のままというのもいただけないと制服のズボンだけを穿き床に座りこむ。腰に普段は感じない怠さを感じながらも、何故かそれすらも心地好かった。

「シズちゃんシズちゃん」
「ん?」
「なんか携帯光ってるよ」

言われて床に置いてあった携帯を手にとると、どうやら着信中のようで電話がきたことを知らせるライトがチカチカと光を放っている。音を消していたから全く気が付かなかった。半ば急いでディスプレイを確認すると『幽』の文字。

「あいよ」
『ごめんね、お楽しみ中だった?』

電話口から幽の声の他に何人かの話し声とカチャカチャという食器の音が聞こえる。この時間帯だし、リビングかキッチンからかでも電話しているんだろう。

「あー、いや、終わったとこっつーか」
『おお、おめでとう』
「ありがとな。いや、お前の考えてくれたあれ、結局使わなかったんだけどよ、なんとかなった」
『あぁ、あれはギャグみたいなものだったから。本気にしてたの?』
「なんだと」
「ねえ、ちょっとシズちゃん。変なこと言ってないよね?」

後ろから臨也が気怠げな声でそう問い掛けてくる。振り返るとむっすりとした顔の臨也と目があって、これはもしかすると電話より俺を構えという意思表示なのだろうか。それとも単純に、誰とも知れぬ相手に下手なことを喋っていないかという警戒か。どちらにせよ、早く電話を終わらせた方がいいだろう。

「で、何か用なんだろ?」
『あ、そうそう。臨也さん近くにいるよね?』
「いるけど、どうした?」
『かわって』
「え」
『臨也さん出して』
「理由は?」
『いいから出して。臨也さんが何言ってもかわって』

渋る俺に何を思ったのか、後ろで俺の声を聞いていた臨也が首を傾げた。かわっても、いいものなのか、これは。

「何?」
「いや、なんか幽がお前にかわれって…」
「幽くんが?なんだろ」

案外あっさり電話を受け取り、耳に押し当て「もしもし」と一言。次の瞬間、ガバッと勢いよく臨也が布団から起き上がり、背筋をぴんと伸ばした状態で携帯と向き合っていた。上司から電話がかかってきたサラリーマンみたいな、そんな感じ。突然の臨也の行動に驚きつつ、何が起こっているのかと行方を見守る。

「……え、はい…どうも、静雄くんにはお世話になってます。………ええ、いえいえそんな」

幽相手に敬語なんて使わなくてもいいのに、と思っていたが妙に畏まった臨也の言葉に本当に電話の相手は幽なのかという疑問が生まれる。そういえば幽の近くには、お袋と親父が……。まさか。

「えっ、……あー…そうですね。お気持ちは十分嬉しいのですが、生憎今日は………あ、いやそういうわけでもなく………はぁ…でも……」

相手の声は聞こえないが臨也の言葉から判断するに、幽(もしくは違う誰か)が臨也を何かに誘っている、という感じか。しかも結構強引に。その何かは俺には分からないが、臨也を誘うくらいだから俺にも関係のあることだろう。

「ちょっとシズちゃ、……静雄くんにかわりますね」

ぽい、と投げるように俺の手元に携帯を投げた臨也は再び布団を被り、芋虫状態になってしまった。本当に何がどうしたんだろうか。

「電話かわった」
『というわけなんだ』
「いや、意味わかんねえ」
『臨也さんから聞きなよ。帰ってくる時きちんとつ』

ブツン、とそこで電話が切れた。画面を見ると一段階暗くなった画面の中央に大きなバツ印と『電池残量がありません』の文字。どうやら充電が切れたらしい。ち、と舌打ちをすれば臨也が布団の中から顔だけ覗かせた。芋虫ってより、その姿じゃ蓑虫臨也だ。

「……な、なんだって?」
「知らねえよ。幽にお前に聞いてみろって言われて、そこで充電切れちまった。で、なんだってんだ?」

眉をハの字に曲げてころころベッドの上を転がる臨也が、心底困ったといわんばかりの目で俺を見てきた。案外目だけで感情というものは伝わるんだな、と一人で納得。

「シズちゃんのお母さんに、シズちゃんの誕生会やるから家においで、って誘われた」
「あー、なるほど」
「どうしよ」
「あ?何がだよ。来ればいいだろうが」
「向こうは俺のこと、シズちゃんの友達とか喧嘩するほど仲が良いとかそんな程度にしか思ってないんだろうけどね、俺からしたら違うんだよ。そんな人達と一緒にご飯…」
「……緊張してんのか」
「うん、正直かなり。怖いおじさんたちとご飯を食べる時より緊張してる」

そんなものなのか。俺にはよく分からない。それは俺が臨也の親に会ったことがないからそう思うのであって、実際一緒にご飯だなんてことになったら今の臨也のようになってしまう気も確かにする。とはいっても、臨也の父さん母さんは海外で仕事をしているらしいし会う機会は当分ないだろう。先のことはどうでもいいか。

「そういえば…、お前妹たちは?」
「今日は祖母家に行けって言ってあるから家には帰ってこないよ。……とりあえずシャワー!シャワー浴びてくる!」
「別にそのままでいいのに」
「こんなドロドロの状態で行けるわけないだろ!」
「……確かにな」

そう言いあわあわと慌てながら布団から出ようとした臨也が、突然何かに気付いたようにぴたり、と動きを止めた。

「シズちゃん」
「なんだ」
「制服とって」

あぁ、なるほど。
特に何も言わず、床に落ちてあった制服と下着を手渡してやる。渡した後、臨也とは違うどこか適当な方向を向いてやることも忘れない。どうせ、全裸で部屋から出るのが恥ずかしいとかそういうことだろうし、俺に見られながらの着替えなんて多分こいつは耐えられない。一応、何時間か前にやることはしっかりやったんだけどな。見るところも見たし。今更恥ずかしがる要素がどこにあるんだか。……なんて言ったらぶん殴られるんだろうけれど。

後ろからファスナーを上げる音が聞こえ、同時に臨也がベットから飛び降りた。上半身は裸のまま、クローゼットからタオルと下着を取り出し、抱えながら部屋から出ていこうとする細い背中をぼんやりと見つめる。ところどころに赤い鬱血痕や情事を思わせる跡がいくつかあって、ごくりと喉が鳴った。いかんいかん。

「じゃあ、ちょっと待っててね?10分で戻ってくるから!」

言った瞬間部屋から飛び出し、ダダダ、と廊下を走る音が聞こえ、続いて戸を激しく閉める音が聞こえた。本当、そんなに急がなくてもいいのに。


臨也が戻ってくるまでの時間何をしようかと迷い、結局目を閉じることにした。眠たくはない。ただ、少しだけ今日の余韻に浸っていたかった。

朝から色々なことがありすぎて、長い夢でも見ているような気分だ。そんなふわふわした中、確かなことが一つだけ。俺は今とても幸せで満たされている。にへら、と緩む頬の筋肉を放置して、1月28日という日に心から感謝した。

全く、誕生日という日はどうしてこんなにも素晴らしいものなのか!



HAPPY BIRTHDAY!!


ぱちぱち


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