国恨み
よく分かんないけど僕はサイアクの世代に生まれてしまったらしく、可哀相にって、恨むなら国を恨みなさいって、大人達は哀れみの眼差しを向けながら言った。
でも国を恨むってどういうことだろう?よく分からない。
だから僕はひとまず政治家達を手当たり次第刺してみたんだ。
そう言ったら刑事さんは血管が切れるんじゃないかってぐらい怒鳴った。
数日後には僕の言ったことが全国に報道されて「ほらまたあいつらが」なんて言われてることを知った。
やっぱりこの国は滅ぶべきだとその時僕は確信した。
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