▼ 2024/05/06(月) 21:01　#感想文

昔大ヒットしたドラマの原作。ノンフィクションなのは知ってましたが原作はご本人の日記だったんですね。恋愛のやつだっけ…と思ったらたぶんセカチューと混合していた。どちらも観てないのですが。たぶん流行ったの同時期ぐらいでしたよね。

難病でじわじわと身体が動かなくなって行く悲しみ、不安、怒り……等々赤裸々に綴られているのですが、病気でできないこと・失敗したことに対して家族や学校の先生、医者までもが結構「甘えるな！動け！」みたいな感じでめちゃくちゃスパルタやん…ってなりました。身体動かしてないともっと進行が早まるみたいなので家族や医者はそういう意味で叱責したのかもしれないし、実際頑張ってないように見えたのかは何せ本人の主観しか書かれてないので分からないけども。昭和の話なので時代もあったのかもしれない。ドラマのおかげで2000年前後ぐらいの話かと思ってた。確かに携帯とか出てこなかったな。

急にポエムや句詠んだり演劇みたいな口調になったり英文で書いたりと、おお…思春期だね……ってなるところはあるのですが、それにしても文章力がすごい。日記なのに小説みたいな描写力。元々本大好きだし小説家になりたいみたいな話もチラッと出てくるので文章書くのが好きなんでしょうね。
誰々にこんなこと言われて悲しかったとかけっこう書いてるのでこれを読んだご家族はよりつらかったでしょうね。家族への不満もたくさん書いてあるけれども。
というかここまで赤裸々に書かれてる日記を勝手に全国で晒されてるの可哀想では…と思ったのですが、ご存命の時に書籍化の計画立ててたみたいで安心しました。
ただその後シリーズ増えてご友人に送った手紙とかも書籍化されてるらしくて、2000年代発行だしそれは絶対許可取ってないだろ…！ってなりました。読んでないので分かりませんけど。
お母さんの手記とかも出てるみたいなので併せて読めばより理解度が高まるんでしょうが…。うーん。ドラマはその辺もみんなひっくるめてたんだろうか。