2024/04/20(土) 21:57 #感想文
漫画1話か2話試し読みしたことがあったのであらすじは知ってたのですが、漫画ではまだ小学生の頃の話だったので映画観て大人になってる…!?ってなりました。成長したとて中高校生ぐらいの話かと思ってた。気になってあとで原作ちょっと読んでみたんですが、小学生高校生と進んで18歳からの話が主みたいですね。
原作とはちょっと展開変えてるところはありますが、それも2時間の映画にするにあたってうまくまとめてる感じがしました。原作読んだらあれそういうことだったのか…とかそういう背景があったのか…ってより理解が深まりました。

ただ化物と忌み嫌われる醜さのはずのかさねが美人…!ボサボサのロン毛と口元に大きな傷があるというだけで、スタイルも良いし目もくりっとして美人じゃん……ってなるから説得力がまるでない。入れ替わりに違和感がないように似たシルエットや雰囲気の女優さんで揃えたのかもしれませんが…。
というか顔だけ変わるので体型は同じような人でなければダメですけど髪型まで似せる必要はあったのか。原作は顔はもちろん髪の色が違うのですごく分かりやすかったですけど、映画の2人似すぎて傷の有無で判断してました。いや私が人の見分けつかな過ぎなのかもしれませんが。もっと特殊メイクすれば良かったのでは…。

これはもはや原作の感想なんですが、『サロメ』とか『かもめ』とかの実際の演劇と登場人物たちの境遇重ねてあるのすごく練り込まれてて上手いな…と思いました。
なんか「かさね」って既視感あるな…って思ったら『累ヶ淵』から取ってるらしいですね。「かさね」という醜い女性の怨霊の話。小中学生ぐらいの時に学校の特別授業的なやつで演劇か落語か何かを見て知った記憶があるんですけど何だったんだろう…。
ニナは『かもめ』のニーナから取ってるのは分かりやすいですが、変わった名前のキャラ多いのでたぶんみんな元ネタあるのでしょうね。知りたい。

あとかさねが周りに疎まれて生きて来た割には人を恨み切れないというか…根が純情で優しいしちょっとお嬢様っぽい口調なのがいい。
そして魔法の口紅は使ってたらそのうちなくならないのかが気になりました。お母さんも使ってたんでしょ…?物持ち良すぎる。もっと読み進めたら描いてあるのかもしれませんが。
映画観ててお母さんも顔変えてたなら葬式の時にタイムリミット過ぎて顔戻るだろうに棺開けないようにしてごまかしたりしたのか…?と思ってたのですが、原作読んで死後も顔が元に戻ってないのが分かって謎が一つ解けました。でも何で戻らなかったのかは分からないぜ。最後まで読むしかない。

なかなかの高さから転落してそのまま無傷ばりに舞台で踊りまくるかさね怖かったですね…。それは本当に化物なんよ…。原作はニナだけ落ちてて安心(?)した。あれはあれで生きてんの!?って感じですけど。
土屋太鳳のダンスはやはり見物でしたね。新体操を感じる。ところで演技の申し子の役を演じるってめちゃくちゃハードル高いですね…。

あとこの人めちゃくちゃ関ジャニ横山みたいだなと思ったら関ジャニ横山だった。キャラ違い過ぎてなんかおもろい。
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