2024/09/04(水) 22:34 #旅行記

絵本『ごんぎつね』や『手ぶくろを買いに』、『ころわん』シリーズ等のイラストを担当されている方です。
グラデーションが鮮やかな、温かみのある絵が素敵です。パステルかな?と思っていたら色鉛筆を油で溶かして擦りつけて塗っているそうで驚きました。しかもステンシルのように型を切り抜いているそう。手間がすごい。
絵本だけでなく大人が読む雑誌の挿絵や風景画なんかも描かれてるのですが、温かみがありながら繊細で空気感がありました。光の差し込み方とかすごいんですよ…。

本格的に絵本作家としてお仕事される前は画材や技法も確立してなかったみたいで、当時のいろいろな画材・絵柄で描かれた作品も展示されてました。
というか絵本でも題材によってタッチがかなり違ってるので楽しかったです。クリエイターの色々試してる感好きなんですよね…。こっちもわくわくして来ちゃう。
やはりアナログ原画はいいです。画材の質感が分かる。せっかくこんなに塗り込まれているのに絵本ってささーっと読みがちなので、もっとじっくり絵を眺めないとな…と反省しました。

原画の横に出版された絵本現物置いてあるの面白いなと思いました。原画と印刷見比べられるし絵本のあらすじ気になったら読めるし。
各作品について黒井健さんのコメント付いてるのもよかったです。生の声が聞ける感じ。私は江戸時代とかの古い作品見に行くことが多いので、キャプションはスタッフが書くものみたいな固定観念がなんとなくあり…。今も活躍されてる人ならではだなとちょっと感動しました。

そして黒井健さんといえば新美南吉のイメージが強かったのですが、宮沢賢治に感銘を受けて宮沢賢治作品の絵本もけっこう描かれてると知っておどろきでした。
『猫の事務所』描いてるんですね…。個人的に『猫の事務所』は宮沢賢治作品の中で2番目ぐらいに好きなので嬉しい。1番は『注文の多い料理店』です。

あとあまんきみこ作品も多かったですね。絵を見てたらふと記憶が蘇って、教科書に載ってたタクシー運転手の松井さんのやつもしかしてあまんきみこ&黒井健だったのか…!?って調べたらやっぱりそうでした。『白いぼうし』ってやつ。なんか帽子と蝶が出て来たよなあぐらいで全然内容覚えてないのに「タクシー運転手の松井さん」だけはっきり覚えている。謎。
『ごんぎつね』といい、あのふんわりタッチの絵他にもあった気がするから思ってたより教科書でお世話になりまくってたかもしれない。『ごんぎつね』と『手ぶくろを買いに』はめちゃくちゃ好きで何度も読んでました。

ポスターサイズ違い三種類と、折り紙で作ったころわんご自由にお持ち帰りくださいしてたのは斬新でした。折り紙のころわん誰が作ったんだろう。美術館側なのか主催側なのか…。
あとフェルトのころわんとか木彫の『猫の事務所』所長とかもさりげなく展示されてたんですけどほんと誰が作ったんだ。何の説明も付いてないので何かのイベントで作られたのかファンやスタッフの厚意なのか全然分からん。じわじわ来る。
グッズは絵本がほとんどでしたね。確かに欲しくなる。ころわんぬいぐるみ完売してました。

姫路文学館はこの度初めて行ったのですが、二階が特別展で一階が常設展になってました。今回あんまり時間がなくてもったいないことに常設展はスルーしてしまったのですが、姫路(播磨地方)の文化とか歴史とか色々紹介されてて面白そうでした。
そして常設展や屋外にもころわんのパネルがちょこちょこ紛れている…!かわいい。



姫路城がすぐ近く。
帰りに姫路城の前通ったら忍者が信号待ちしてました。ニンジャナンデ!?
調べたら休日限定でボランティアさんが忍者の格好してるそうです。姫路城また行きたくなって来たな…。しかし険しさえぐいので城巡りは夏は危険。彦根城もまた行きたいな…。
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