うずくまって震える背中を見て、息が止まった。
赤司の背中はこんなにも小さかっただろうか。いつもは威圧感バリバリのくせに。なんで、そんな、泣きそうな顔すんの。俺の前で。どうしろっていうの、どうにもできないよ。なんもないんだよ。俺には。
「少し、傍に、居てくれないか」
弱音はばっちり吐くくせに。泣かねえの、ねえ、泣き方も知らねえの。ばかじゃねえの。なんでだれもこいつに泣き方教えてやらなかったの。 もういいよ、もう充分だよ、
もう、泣いてもいいよ、
抱き締めるなんて格好いい真似は出来なくて、かわりにぎゅう、と赤司の手を握った。そしたら赤司は薄く笑って、それから少しだけ泣いた。
/結局君は大丈夫じゃなかった
タイトルバイ告別
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