古くて大きい帽子を被せられる



あーなんか見たことある光景…なんて思いながらぼーっとする




「………………………………………………………………………スリザリン!」




   ワァァァア!!





…………。



うん、考えちゃいけない。

なぜスリザリンなんだ、とか思っちゃいけない。





思考を放置して、言われるがままに席に座る

スリザリンの人達によろしくと握手を求められた



案外社交的である。




席についてからは組み分けガン無視で、猫さんと戯れ続ける


いつの間にか隣にマオが座っていた


同じスリザリンなのか。よろしくっす

という気持ちを込めて、握手をした




気が付けば組み分けの儀式は終わったらしく、おじーさんがなにやら話始める



スルースキル全快でいたら、いきなり食べ物がテーブルの上に出てきて、夕食開始



肉を頬張る猫さん


可愛いすぎるマジ和む





「そいつはお前の猫か?」


「……(こくり)」




斜め前のオールバック金髪少年が話し掛けてきた


めっちゃ見覚えある




「俺はドラコ・マルフォイだ」




スルースキル発動。




私も肉に手をのばした。 




夕食後、上級生に寮に案内される


道中しきりに聞かれまくった純血か純血か純血かうるせぇうぜぇオールバック金髪野郎


スルースキル全快でやり過ごし、寮に辿り着く



寮にはちゃんと私やマオの荷物まで用意されていた




なんで、とか思っちゃいけない。うん




その日はそのまま就寝

もう当分目が覚めなくてもいいや


切実にそう思った。








 


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