がたんごとん …





あっという間に景色の変わる窓


何故か揺れる体



膝には仲良しの猫さん

絶賛昼寝中。






「…………。」






どこだここは。










とりあえず列車らしいものに乗車中だと把握


窓の外を覗いてみたら、広大で平和そうな土地






どこだここは(二回目)











私はさっきまで、猫さんと追い駆けっこしてたはずだった
途中、猫さんが誰かぶつかって、そしたら突然白い光に包まれて………



駄目だわけわからん。





結果思考を放置。とりあえず所持品確認


ポケットに金貨(?)数枚、飴玉一つ
膝に猫さん一匹(昼寝中)



うん、なんとかなる。





次に向かいの席に目を向ける。


そこには眠っている同じ年くらいの女の子




とりまスルースキル発動



「……。(ぱち、)」



しようと思ったけど目を覚ました向かいの女の子



そのまま女の子の虚ろな目と目が合う。


よし、ここが何処か聞いてみ……


「ここは何処だ。」







…………。






情報収拾断念。








「知らない」と答えると、「そうか」と目を伏せる女の子


しばらく時間をおいた後、女の子は再び口を開いた




「巻き込んだ。すまない」



「…………。」




私、何かに巻き込まれた模様



別に気にしてないぜって意味をこめて、ポケットにたまたま入ってた飴玉をあげる



物珍しそうに飴玉を見つめる女の子




私は未だお昼寝なうな猫さんを撫でながら、再び寝た。




***







どれくらい寝たのだろうか。



起きたら静かだった車内が少し騒がしかった

何事かと思えば、たまたま通りかかったらしいくるくるヘアーの美少女に「もう着いたわよ早く降りなさい」的なことを言われた


とりあえず向かいに座っていた女の子も一緒になんとなく下車





"よく寝たー!…あれ?ユキ、ここどこー??"



可愛い猫さんを抱き抱えながら、人で溢れかえる周囲を見渡す



そして気付いた。

周囲と同じ服装をしている自分に。

なんでだ。




「…………。」





スルースキル発動





そしてまたまた気付いた。

周囲ほぼ外国人




「…………。」






スルースキル発動。






その後なんとなく周りにあわせて行動


小さな小舟に乗った



近づいていくBIGなお城を見つめながら、漠然と考える



あれ、なんか見たことあるな。と



BIGなお城はますます大きくなってきた





「……………。」




あれ変だな。バックに某魔法映画の音楽が聞こえる




「…………。」



なんとなく現在隣に座る、列車内で一緒だった女の子を見た


視線に気付いたのか、彼女もこっちを見る




「…………。」


「…………。」


「…………。」


「…………。」










「「…………………………ハリーポッター」」














「「…………。」」










マジか。







私は考えるのをやめた。













 


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -