あなた以外のひかりはいらない

　ヤツは身体をビグビグと跳ねさせながら、ザーメンの飛ぶタイミングに合わせて足を跳ね上がらせ、口を半開きにさせ眉を寄せてイキまくっている。
「ああああああ！！　イってる、イってるイってる！！　イってるよおおおっ！！　だめああああ気持ちイイッ！！　気持ちいっ、気持ちいっ！！　うあっああっあああああああ！！」
　そのうちにだんだんと大人しくなり、腰の動きも治まってくる頃に腰をゆっくりと回すように動かしながら身体を傾けてヤツの唇を奪う。
　啄むように何度もキスをして、薄っすらと口が開いたところでナカに舌を入れ込むと、甘い上に口のナカまで熱くて、舌を絡めるとじっとりとした甘さが舌の上に乗る。その甘さを確かめるようにヤツの舌に乗ったヨダレを啜り、ごぐごぐとのどを鳴らして飲み下すとふわっとヤツの甘い味が鼻に立ち上る。気持ちイイ。すっげえ、イイ。
　そのままぢゅうぢゅうと吸っていると、それはいけなかったのか軽く舌を噛まれたので噛み返し、唇を離して、ヤツの身体を誘導し俺はベッドに横たわってヤツの足を跨がせ、騎乗位の状態にすると、勝手にヤツが腰を動かし始めてしまう。
　分かってるイイコは好きだぜ、龍宝。
　ぐりぐりと腰を妖艶に動かし、俺の腹に手をついてひたすらに俺に挿れるみたいにして腰を動かしてくる。
「はあっはあっ、あっあっ、すっご、イイトコ当たってるッ……！！　うあっ、ああっああっ、あっあっ、き、気持ちいっ、気持ちいっ！　このカッコ好き。はあっはあっ、イイッ、イイッ、イイッ、イイッ、イイよおおおお、あっあっあっあんんんんっ！！」
　でもそれだけじゃなんなので、下から突き上げるようにしてヤツの腰を掴み、腰を使うとまた違った喘ぎ方をし始め、高い声が耳を突く。
「ああっ！！　あっあっあっあっ、い、イイッ！！　イイッ、ああああイイッイイッ！！　あっあっあっあっ、あああああああ！！　やっだめ、だめ気持ちいっ、気持ちいっ！！　んっんっんっんっ！！」
　ヤツが胎の上で跳ねている。気持ちよさそうな顔して、トロットロになりながら跳ねてやがる。
　その姿に欲情し、ヤツの両手を捉えて恋人繋ぎし、さらに腰を使ってやる。こうするとバランスが取れて突き上げやすい。
　またしてもガン掘ってやる勢いで腰を使うと、ヤツの「イクイク」が始まった。
「やっあっあああああああ！！　ああああイック、イック、イックううううっ！！　だめやだっ、いやっ、気持ちいっ、気持ちいっ！！　うあっああああああうううううううイックうううううっ！！　だめだめだめだめ、イックイクイクイクイクッ！！」
　さらに突き上げながらナカを穿ち、お許しの言葉を与えてやる。
「いいぞ、イけよ龍宝！　イっちまえっ！！　イってもいいんだぜ。エロいツラ見せてみろっ！！」
　そのまま突き上げ続けてやると、ヤツが身体を震わせ始めた。足もガクガクだ。
「うっあっあっあっあああああああー！！　あああっ、あっくうううううイック、イック、イック、イックううううっ！！　あああっああっあっあっああああああー！！　イックううううううっううっああっああああー！！」
　ガクガクガクガクッとヤツの身体が跳ね捩れ、チンポからザーメンが何度にも分けて吐き出されてきて、それは俺の胎へと飛び、勢いのいいソレは顔にまで飛んできて、ヤツは背を海老反らせながらひくひくと身体を捩らせ、イキの快感に浸っているようだ。
「あは、あは、はあっはあっ……いや、だめ気持ちイイッ……はあっはあっはあっはあっ、んんんっ、はあああああー……」
　そのままバタンとこちらへと倒れてきて、互いに息も整わないままにぜいぜい言わせながらキスをして、舌を絡ませ合いそして時には柔らかく噛んだりもして濃厚なキスに酔いしれる。
　イった後のヤツの舌はこってりと甘く、ヒルみたいに吸い付いてヨダレを吸い出すと、ヤツも同じことを仕掛けてきて、俺の舌に思いっ切り吸い付いてくる。それには加減が無く、痛かったもんだから軽くぽんっと頭を叩いてやると、きょとんとした顔つきになり、後それは妖艶な笑顔に変わった。
「ねえ……これだけじゃ、無いですよね……？　こんなんで終わるほど、始さんは優しくないですもんね。もっと責め立てて……エロいこと、たくさんしたい。あなたとしたい」
　相変わらず、クる言葉遣いだぜ……！　ホント、男をソノ気にさせるのが上手い。上手すぎやしねえか。
「だったら自分で挿れてみせろ。んで、腰振って俺をソノ気にさせてみな。ほら、早くヤれって」
「ん、あっ……」
　ヤツの腰を支え、一旦チンポを抜いて俺に背中を向けたヤツは自分でアナルにチンポを収め、またぐりぐりと腰を使い始めた。この腰の動きがなー……たまらんのよ。ヤツも気持ちイイかもしれねえが、俺も気持ちイイ。
　足をガッツリ開き、自分から腰を振るヤツの姿は怪しいほどに色っぽく、そして煽情的だった。横顔が見られるが、その顔も色気の塊みたいな顔して、眉を切なげに寄せつつ、口は半開きで絶えず甘い息を吐き、時折喘ぎ声も聞こえる。
「ああっはあっ、ああああああっ……！！　んんっ、んあああああああすっご、すっごく、当たるッ！！　Ｇスポット当たってるっ、当たってッ……ああああ気持ちいっ、気持ちいっ！！　あっあっ！！　やっやっ！！」
「オマエ、いい腰つきしてんな。やらしいぜ。エロいな龍宝。助平だなあオイ」
　言葉で煽ってやると、身体がさあっと赤く染まり、横顔も耳も真っ赤っかだ。
「ちょっと、いいか？　腰をこう、上げてっと……。足で踏ん張りな。下から突く」
　するとすぐにヤツは俺の言うとおりにして腰を上げてくれたのでその腰を両手で支え、開脚した状態で下からの突き上げを始める。