きみの有毒性
その姿にも、つい興奮してしまう。男なのにな。まるっきり男の身体なのにこんなに欲情するなんて不思議だ。だが、悪くねえ。寧ろ、これだからヤツはいいと思わせてくれる。女じゃなくて上等。こいつはこいつでいい。それにこいつの場合、男ってよりも一つの性だからな。龍宝国光っていう名の、一つの性。恐ろしい魅力を秘めた一人の人間だ。
そいつが抱けるってんなら、男の身体でも大歓迎だ。他は冗談じゃないが、こいつは完全にべつだ。別物と考える方がしっくり来る。
「あっあっ、はんんっ、は、はあっ……や、はじめ、さっ、んっんっ、気持ちいっ! はあっ、ああっ」
「眼ぇ開けろ龍宝。乳首舐められるトコ見ろ。見て、興奮してみろ」
「あっ、ん……?」
ヤツの身体に腕を回し、顔を乳首へと近づけ舌を出して見せる。
徐々に開いていくヤツの眼。そして俺と目が合った途端、顔を真っ赤にさせて甘い息を吐き出した。
「は、は、はあっ……ん、早く舐めて……なめ、舐めて」
「良かったら声、出せよ。イイ声、聞かせてみろ」
舌を出しながら乳首に近づき、そのままべろっと舐めた後、舌を使ってレロレロさせるみたいに舐めると、ヤツの身体が一瞬ピクンと跳ね、息が早速荒くなる。
吸い付きつつ、そのまま舌を上下に動かして乳首の尖りを舐めると、ヤツが甘い声を出し始めた。この声、イイよなあ……興奮する。
「あ、はあっ、はあっはあっ、んっんっ、んっくう、ああっ……はああ、気持ちいっ、気持ちいっ!」
もう片方の乳首も舐めてやろうと顔をずらし、舌全体でしゃぶるようにクチュクチュといわせながら舌で舐めてやるとヤツが熱い溜息を吐き、ふと目が合ったのでいやらしく見えるよう、笑ってやるとヤツも笑ったが、その眼には確かな欲情が芽生えていて笑い方も淫猥だ。真っ赤なほっぺたも、半開きの唇はつやつやして、そこからは絶えず甘い息が吐き出されてくる。
それがすげえかわいく見えて、しゃぶってた乳首を指で抓み下から掬い上げるようにしてキスを仕掛ける。
唇を啄むように吸いながらヤツの舌も同じように吸いつつ、べろっと大きく舌を舐めてやるとぶるっとヤツの身体が震える。どうやら、大いに感じてくれているらしい。
だったらと思い、キスを解いてヤツの様子を見ながら両方の乳首を抓み上げ、くりくりと捻りを加えながら刺激してやると、それを見ていたヤツのほっぺたがさらに赤くなり、上目遣いで俺を見てくる。
「なんだよ、その眼は。気持ちイイんだろ? だったらそんなツラするな」
すると、ぷいっと横を向いてしまうがすぐに色のある表情へと変わり、また甘い息を吐き出し始めた。
「ん、はあっ、は、あっ! あ、んっ……んん、んんううっ、ううっ、うあっ、あっああっ!」
そのまま胸筋に手を当て、揉むようにして動かしつつひたすらに乳首にしゃぶりつくと何とも色っぽい声を出してヤツが善がり始めた。
それだけじゃ済まさず、口のナカに指を挿れてナカを掻き混ぜてやるとヤツが「かはっかはっ」と喘ぎながら顔を真っ赤にして目尻に涙を浮かせた。
これは、さすがにハードだったかな。そう思うか思わないかのうちにヤツが指をしゃぶってきて、この責めも気に入ってくれたことを教えてくれる。
口から指を引き抜き、顔を下へとずらして股を開かせ、内ももに食らいつくとヤツの身体がビグンっと大きく跳ね「あはあっ!!」とデカい声が耳を劈く。
ここ、すげえ柔らかくて噛み心地がイイ。歯が気持ちイイなこれは。さらにぐっと歯を入れると、ヤツの内ももが細かく震え始める。
「あ、あは、あは、はあっはあっ、い、痛っ……! ああああ気持ちいっ! ああっ、い、イイッ! や、あ、い、い、イイッ……!!」
その震える内ももにさらに噛みつくと、柔らかな肉が歯に食い込み口が気持ちよくなる。その噛んでる口からヤツの震えが伝わってきて、さらに興奮してしまいまたきつく歯を立ててしまう。
「うあっ! あ、あ、ああっ……い、痛いっ、痛っ、痛いっ! は、はあっ、ああでも、でもすっごく、気持ちいっ! はあっ、イイッ」
その言葉に乗せられるよう、一旦歯を外して、丁寧に舌で歯形の凹凸を舐め、ちゅばっと音を立てさせながらキスをした後、その隣へと齧りつき歯を食い込ませる。
すると、またヤツが甘い声を出して喘ぎ始めた。
「はっ、ああっ!! あ、あ、あ、あああああっ……!! んっああっ、い、痛っ、痛っ、ああっ!!」
ここは二の腕の内側くらい噛み心地がイイ。歯が柔らかい肉に食い込んで口が気持ちイイ。そのまま徐々に噛む力を強めていくと、足がまたぷるぷると震え始めた。
だんだんと足が中心に寄っていって噛みづらいので、両脚の手首を持ってがばっと開かせ、そのままさらに強く噛む。
肌が甘い。こいつは興奮したりすると身体の何もかもが甘くなる。やっぱり興奮してやがるな。息が荒い。足が呼吸で動いて上下してる。ついでに、胸や腹もひくひくと荒い息を吐くタイミングと共に動いている。
その様がやけに艶っぽく、そしてエロく見えてしまいさらに強く噛みついてしまう。そして、心行くまで噛むと、歯を外して歯型の真っ赤な凹凸の噛み痕を丁寧に舌先で突きながら舐める。