そうして二人は愛を育む

 さらに大胆に手と口を使い、最大限感じてもらおうと奮闘する龍宝だ。
 鳴戸の逞しく締まった身体に手を這わせ、撫でながらノーハンドで亀頭を口に含み唾液を含ませた咥内でもぐもぐと食むように口を動かすと、さらにカウパー液が滲み出たのだろう咥内に唾液とはまた違った味が入り込んできたので、のどを鳴らしてすべてを飲み下し本格的にペニスを口に咥え、ストロークを始める。
 すると濃い鳴戸のにおいと味がして、萎えるどころか興奮してしまい先ほどイったにもかかわらず、すぐにでも復活して勃起したペニスが股の間で揺れる。
 そんな自身を感じながら、ぬぽぬぽと音を立てて必死にストロークを繰り返す。
 先端は特に丁寧に、舌を縦横無尽に這わせながら舐めしゃぶると鳴戸の腰がブルッと震えたのが分かった。
 感じてもらえている。そのことに悦びを見出し、さらに先端を責めてみることにする。舌先を尖らせ、つつっと亀頭全体に這わせてみると、明らかにカウパー液が多く溢れ出しカリから先を咥えこれ以上垂れないように、ぢゅっと思い切りペニスを吸ってやるとどんどんと鳴戸の体液が咥内に溢れ、少ししょっぱい味のする愛おしいその汁を至福の思いでごぐごぐっとのどを鳴らして飲み下すとふわっと鼻から鳴戸のにおいが抜けてゆき、なんとも心地いい。
 そのままゆっくりと手でペニスを持ち上げ裏筋を責めることにする。ここでも舌を尖らせて下から上へと這わせると、ぴくんぴくんとペニスが動き吸い出したはずのカウパー液がまたしても滴ってくる。
「だらしないですね、親分のココ……舐めても舐めても、親分の汁がどんどん出てくる……」
「んっ、気持ちイイんだから仕方ねえだろ。っつーか、相変わらず上手いなお前は口が」
「気持ちよくなって欲しいんですよ、おやぶんには、俺の身体でめいっぱい、気持ちよくなって欲しいから……頑張ってるんですよ、これでも」
 さらに顔を股間に寄せ、下から掬い上げるようにしてタマをしゃぶるとさすがにそれには抵抗があったのか「おいおい! 止せって」と制止の言葉を投げかけられるがかまわず右のタマそして左のタマとしっかりとしゃぶり尽くし、また裏筋への責めに入る。
 だが、その前に鳴戸の体勢を変えたい。
「ん……おやぶん、横たわってください。舐め方変えます」
「もういいって、止せよ。充分だから、無理はすんな」
「俺がやりたいんです。いいから早く、仰向けになって……」
「仕方ねえなあもう。知らねえぞ、俺は。途中でいやだって言うなよな」
 そう言って鳴戸が仰向けに横たわると、その足の間に身体を置き上目遣いで舌を出し、ゆっくりと先端を舐め、くぷっと音を立ててペニスを咥えストロークを始める。
 その間も手の動きは止めず、引き締まった身体を手が届く範囲で撫でつつ、むしゃぶりつくようにして口のナカでペニスを愛してやる。
 手で扱きを入れながら裏筋を舌で下から上へと舐めると、鳴戸の顔が快感で歪むのが見えた。これは、かなり感じてくれている。
 上機嫌になった龍宝は、裸の鳴戸の身体の至るところにキスを落としちゅっちゅっと吸い上げながら愛撫を施してゆく。
「気持ちイイ……ですか? おやぶん。身体、ピクピクなってますね。すっごく、熱い肌してます……」
「そりゃ、気持ちイイに決まってんだろうがッ! なんて淫乱なんだお前って野郎は! いつからそんなになった! って、そう仕込んだのは俺か。はははっ!」
「俺がこんなになったのは親分の所為なんですから責任、ちゃんと取っていただかないと、割に合いませんよ。身体、かわいいです」
 さらに乳首まで行き着くと、そこは小さな突起がささやかに勃っており、舌先で突くようにして舐めしゃぶってやると、いきなり顔を手で退かされてしまいその勢い余ってベッドに倒れてしまう。
「だー!! もう止めっ!! お前にソコ舐められて変な声が出たら俺ももう終いだ。さて、イイトコロもたくさん舐めてもらったし、ありがとな龍宝。気持ちよかったぜ。ん、口の周りベトベトじゃねえか」
 伸び上がらせた身体を顔ごと寄せられ、口の周りを丁寧に舐められる。そのくすぐったさに思わず笑んでしまうと、さらさらと頭を撫でられ頬にキスが落とされる。
「くっそ、めちゃくちゃかわいいじゃねえか! だめだわ、かわいい。すっげえかわいいな! お前!」
「ん、止してください。俺はかわいくありません」
「されてる俺がそう言うんだから間違いねえ。お前はやっぱり、身体は成長したが中身は相変わらず、かわいこちゃんなんだな。惚れ直す勢いだぜ。恐ろしいヤツ!」
「あの、親分はなににそんなに興奮してるんです? ちょっとテンションが……」
 戸惑っていると、手を取られ下に持っていかれるとギンギンに勃起したペニスを握らされ困ったような笑みを浮かべ「ほらな?」と言ってくる。
 なにがほらなのかがよく分からないが、そのまま握っていると手を外されその手はいきなり尻を鷲掴んできて思い切り双丘を揉み込まれる。
「あ、あっ! や、やっ、おやぶん、やっ! 尻、そんなにしたらいやです! 痛っ!!」
「挿れてえ。すんげえ挿れてえけど、お前の尻をゆるゆるにしないことには挿れられねえ。いけねえな、何も持って来てねえや。困ったな」
 それが、クリームのことだとすぐに分かった龍宝は、脱がされたスーツの山を指さす。
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