発情期交尾中

　いつもよりもずっと熱いペニスも耳も、くっ付いている身体から感じる熱量も何もかもが興奮を呼び、頭の中は今や真っ白に染まり鳴戸のことしか考えられなくなってしまっている。
　気持ちも身体も爆発していて、今はなにをやっても止まりそうにない。そして、なにをされても感じてしまうと思う。
　この激情は一体、どこから来るのだろう。そんな考えも吹っ飛ぶほどに揺さぶられ、奥深くに感じる熱にやられてしまう龍宝だ。
　そして、あられもなく啼いてしまう。
「ああっ！　あっあっあっあっ、イイッ！　き、きもち、気持ちいっ！　あっあっ、おやぶんっおやぶんイイッ！！　い、イクッ……！　うっあっあああああ！！」
　背を海老反らせて悶えると、徐に鳴戸が起き上がってきて対面座位の体勢になり、そこでも鳴戸にアナルを押し付けるようにして腰を使い、身体を妖艶にくねらせながらかなり深くまで入ったペニスを感じながら正面にいる鳴戸にがっしりと抱きつき、強請りの言葉を口にする。
「あっあっ！　んっんっ、おやぶんぎゅってして、ぎゅって抱いてくださいっ！　きつくっ、抱きしめてっ！　おやぶん、おやぶんっ！　はあっああっ！！」
　鳴戸はすぐにでも応えてくれ、龍宝の身体に腕を回しきつく抱きしめたと思ったら、唇に吸いついてきて濃厚なキスが始まる。だがその間にも龍宝は腰の動きを止めず、Ｇスポットにペニスが擦れる位置に固定して、必死で腰を使いながらキスに溺れる。
　互いの舌を食んだり舐めたり、唾液を啜り合って飲み下したり、好き勝手に舌を動かしていると、咥内に鳴戸の舌が入り、ぐちゅぐちゅと音を立ててナカを貪ってくる。
　こんなことをされてしまうと身体がさらに熱くなってしまう。火照って湿気った肌を鳴戸に擦り付けるようにしてさらに抱きつくと、鳴戸は龍宝の首元へ顔を埋め荒く息を吐いていてその湿気った吐息が当たり、それにも感じ入ってしまう。
「はあっああっ、気持ちイイっ、んっあっあっ気持ちイイっ！　んっあっあっあっあっ、すっごく、気持ちイイッ！　はあっ、あああっ！！」
「めちゃくちゃ気持ちイイな。龍宝、お前ン中きつきつだな、相変わらず。キュンキュン締め付けてきやがる。よし、次はバックいくぞ」
「ば、バックは……」
　態度で分かってくれないかと言葉を尻すぼみにしたが鳴戸にそれは通じず、勢いよくペニスを引き抜かれたと思ったら四つん這いにさせられ、それに羞恥を覚え顔を真っ赤に染めると緩んだアナルに早速ペニスが挿れられ、腰を掴まれて責めが始まる。
　この体勢はかなり恥ずかしいものがあるが、だが気持ちイイものは気持ちイイ。思わず律動に合わせ啼いてしまう。
「ああっ！　あっあっあっあっあっあっあっあっ！！　ああっうううんんん、気持ちイイッ！　これ、これ気持ちイイッ！　あっあっおやぶん、おやぶんおやぶんっ！！　イイッ！　あっ、イイッ！！」
「俺もイイわー、すんげえ気持ちイイ。腰、止まらねえなこりゃ」
　ゆさゆさと揺さぶられ、あまりの快感に立てていた腕が折れ、尻だけを突き出す体勢になるとすかさず鳴戸が上半身を寄せてきて背にキスがいくつも落とされる。
「もっとヤってもいいか？　いやだっつってもヤるけど。あー、ヤベエな。かなり興奮してるわ」
「んっんっ、もっと、もっとヤってください。もっとおやぶん欲しい。あっあっ、欲しいっ！　んっ、うんっ！」
　すると、鳴戸の腕は龍宝の身体の両側に置かれ、腰の力だけで責めを始めて来る。耳を舐められ、促されるように足を伸ばすと寝バックの体勢になり、腰を動かされるたびにずぶっずぶっと奥へ奥へペニスが突き刺さってくる。
　初めての体勢だが、これはこれで悪くないどころか興奮は増すばかりだ。
　思わず後ろを向くと間髪入れず鳴戸が唇に吸いついてきて、舌を絡めながらそれでもゆっくりと腰は動いており、喘ぎながら濃厚なキスを愉しむ。
　互いの咥内を舐め合い、時には舌を食んだり上顎を心行くまで舐めたり、唾液を啜り飲んだりと様々な形での口づけに龍宝はすっかりとメロメロになってしまっていると、首の後ろに鳴戸が顔を突っ込んできて、すんすんとにおいを嗅がれる。
「あー……いいにおいがすんな。甘いような、不思議なにおいだな。お前らしいにおいだ。興奮するぜ」
　そう言うなり、身体を起こしてそのままの体勢で突いてきて龍宝はただただ揺さぶられるばかりだ。ただ、とてつもなく気持ちのイイことは確かで、必死になって善がり狂う。
「ああっ、あっあっあっあっあっあっあっ！　イイッ！　き、気持ちいっ！　気持ちイイッ！！　狂いそうっ……ああああイイ、イイッ！！　だめ、良すぎてっ、良すぎてっあああああイックううう！！」
　すると一際激しい律動がやってきて、ガクガクに揺さぶられるとぶわっと射精感が湧き上がってきて、飛んでいた理性がさらに飛んでいきそうなほどに感じてしまい、まるで貪るような腰使いにすっかりとやられてしまい、ただただ喘ぐことしか今はできそうになかった。
　そのまま声を出して啼いていると、さらに激しく腰を使われるとさらに射精感が強くなる。つい大声で「イクッ！！」と言ってしまうと、腰の動きが徐に止まり叩きつけるように二、三度ガツンと強く腰を使われ、ずるずるとアナルから太いモノが抜けてゆく。