しらじらと稚拙なままだった

 その魅力に負け、さらに強くペニスを握り込んで扱くと、目の前が真っ白にスパークし、身体がガクガクと傾ぎ始める。
「あ、あ、ああっ!! あ、イク、イク、イクッ!! うっあっああああああイックううううっ!! ああっああっあっあっあっあっあっあっあっ、ああああっうあっあっあああああー!! イクっうううううっああっあっあっあああああああー!!」
 最後の仕上げとばかりに思い切り親指と人差し指で亀頭を潰してやると、ペニスがこれ以上なくぶくぶくぶくっと膨れ上がり、勢いよくザーメンが鈴口から飛び、その勢いたるや相当なもので、床タイルに大量に飛び散り、壁に凭れて息を荒く吐き、射精の快感に酔い浸る。
 これは、相当ヤバい薬を飲んだかもしれない。普段からでも薬など飲んだことのない人間が、媚薬など口にするべきではなかったのかもしれないがもはや、後の祭りだ。
 気絶するまでイかないことにはきっと、治まらないだろう、この疼きは。
 ふらふらと身体を揺すらせながら起き上がり、今度はローションを手に取りアナルを解しにかかる。手に大量にローションを取り、早速アナルにそのぬるつきを塗りつける。かなり粘度が高い。ねとねととしたそれを、しっかりと塗り込んでいると、自然と意識せず指を挿れてしまい、つぷつぷと音を立てながら出し挿れすると、今度こそ明確な快感がやってきて、片手を壁について尻を突き出し、ひたすらに指をナカへナカへと挿れ、その快感を愉しむ。
「あは、あは、あはあああああっ……!! や、やっや、あっ……ああっああっ、き、気持ちいっ、気持ちいっ!! あっあっ、ああっああっああああああああ!!」
 もう既にイってしまいそうだ。たった一本、指が入っただけだというのに。
「はあっはあっはあっはあっ、あっあっ、イイッ、い、イイッ!! あっあっ!! あっくううううっ!!」
 もはや立ってもいられなくなり、しゃがみ込む形で壁に額をつけてバランスを取り、その上でペニスにも手を伸ばして扱きながらアナルを抉る指を、夢中で動かす。
 まるで、夢のような快感だ。
 先ほど買ったバイブを挿れたらどうなってしまうのだろう。狂ってしまうのだろうか。媚薬が効いている今なら、いくらでも狂える気がする。というより、狂ってしまいたい。何も分からない世界に行きたい。
 けれど、今はとにかくこの始末をつけなければならない。でないと、浴室から出ることもできないだろう。
 さらに快感を高めるため、ペニスを扱いていた手をへそに持ってゆき、窪みに指先を挿れるとまるで電流が走ったかのような快感という衝撃が背を駆け抜け、思わず大きな声で啼いてしまう。
「うああああっ!! ああっああああおやぶんっ、おやぶん、おやぶん、やっああああ!! や、だ、気持ちいっ、気持ちいっ、気持ちいっ!! だめ、ああああだめえっ!! うあああ出るっ、出る、出る出るッ!! イックううううっ!!」
 散々そうやって窪みを責めた後、本格的にイクべく手をペニスに戻し、まるで搾り取るような手つきでぎゅっぎゅっとペニスを掴んで揉むように扱く。
 このこたえられない快感はどうだ。
 まるで腰から下が蕩けてしまいそうな感覚に、さらに口からだらしなく零れる唾液の量は増し、口の周りを汚しながらやって来るイキの波に乗るように手を動かす。
 アナルに埋めてある指も本数を増やし、中指と人差し指を使って抉るようにしてぐりぐりと指をさらにナカへと挿れると、快感も倍増しになり勝手に身体が震えてきてしまう。
 絶頂はもうすぐそこに見えている。
「ああっああっ! あっくうううイック、イック、イックううううっ!! や、だめ、だめおやぶんイク! イク、イクイクイクイクイクッ!! ああああイックううううっ!!」
 無意識のまま、さらに快感を得ようと指をさらに奥へと押し挿れ、ピストンを繰り返しながらナカへナカへと挿れ込み、指に胎内の熱さを感じながらペニスを扱く手を高速にしてゆく。
 するとやってくる、強烈なまでの射精感。
 目の前がチカチカと光り、ぶわっと快感が胎内の奥底から風船のように膨らみ、それが弾けるように一気に下腹に巡っていた快感が爆発し、とうとう頭の中が真っ白に染まってしまい、ぶくぶくぶくぶくっとペニスが膨れ上がる。
「ああああああ!! あああ、イックううううっ!! ああっあああああああ、あああああー!! あっぐ、うぐうううう、ひあっひあああああああ!! あああっくううう、だめ、だめイク、イク、イク、イックうううううっ、ああっあっあっあっあっあっあっあっあっ、ああああー!!」
 膨れ上がったペニスをさらに扱き上げると、鈴口から勢いよくびゅびゅっとザーメンが何度にも分けて飛び、そのたびに身体がビグッビグッと跳ね上がり、ザーメンはすべて壁に飛び、どろっと白濁液が重力に従って流れてゆく。
「あ、はあっはあっはあっはっはあっ、い、イった……は、あああうううう気持ちいっ……あっあっ……はああ」
 それでもペニスはビンビンに勃起しており、萎える気配は一向に見えない。
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