肉薄する発火点

 Gスポット責めもここでも忘れなく穿ってくれ、すぐに我を忘れて喘いでしまう龍宝だ。
 互いの身体がぶつかり合い、パンパンパンパンと軽い肉の打つ音が立ち、それに混じり龍宝の荒い吐息と喘ぎ声が部屋中に響き渡る。
「はあっ!! あっあっあっあっあっあっあっ!! き、気持ちいッ!! あっあっ、すご、すごっ、すごいっ、気持ちいっ!! ああだめ、もっと、もっと突いて、突いて突いて、突きまくってぶっ壊して!! アナル壊してッ!! ああっあっあっあっあっイイッ、イイッイイッイイッイイッ、あくうううイイイイイ!!」
 勝手に頭がベッドに着地し、臀部だけを高く上げた状態で激しく突かれ、理性という理性が飛んでいく気がした。それほどまでに、バックという体位の快感はすごい。
 鳴戸は龍宝の腰をがっしりと両手でホールドしており、ガッツンガッツンと一撃が重く、そして早いので快感もその分強い。
 我を忘れて喘ぎ切ってしまう。今はそれしかできそうにない。というよりも、イキたくて仕方がないのを無理やり我慢しているため、鳴戸の責めはそれだけにつらく、そしてたまらなく気持ちがイイ。
 不思議な感覚だが、素直に表現するとこうなる。
 それに、もうそろそろ鳴戸も限界だろう。表情にかなり余裕がなくなってきている。一緒にイクと約束しただけに、いま独りでイってしまうわけにはいかないのだ。
 そのための我慢でもある。
「ああああ気持ちイイッ!! ああっ、イクッ、イクイクイクイクッ!! おやぶんっ、ああっああイク!!」
 何とか絶頂を知らせるために訴えながら上半身を上げると、律動と同じタイミングで揺れているペニスに鳴戸の手がかかり、カウパー液とザーメンでぐしょ濡れになったフル勃起した龍宝のモノを握り、ぐちゃぐちゃと音を立てながら扱いてくる。
 これはたまらない。今この責めはキツイ。
「うああああっ!! ああっあああううううっ、だめ、だめ止めてっ……!! 止めてくださいイクッ!! イっちまうから止めてっああっああっああっああっ!! ああああああ!!」
 その手から逃れるために思い切り後ろに体重をかけると、繋がったまま二人とも正座したような形になり、見つめ合いながら口づけを交わす。
 舌を出し、舌同士でキスをしていると緩やかに鳴戸の腰が動き出し、ナカを穿ってくる。上目遣いで鳴戸を見て、切なげな表情で小さく「イク……!」と訴えるが、律動は続くばかりだ。
 またしても身体を支えきれなくなった龍宝は前に手をつく羽目になり、正座したままバックで鳴戸を受け入れる羽目になる。
「ああっああっああっああっ!! 気持ちい、気持ちいっ、気持ちいっ、気持ちいっ、気持ちイイッ!! ああ、ああだめだめイク、イクイク、イっちまううううっ!! あああっはあああああ!! あああんんんっうんんんんんんー!!」
 ガクガクと身体がブレるほどの荒い腰使いで責め立てられ、その上Gスポットもきちんと穿ってくれているので快感も倍増しだ。
 するとそのまま首根っこを手で下に押し付けられ、臀部だけを高く上げた状態に持っていかれ、それからの猛攻がすごかった。
 激しく腰を動かし、鳴戸もはあはあと荒く吐息をつき、両肩をがっしりと握られ固定されたところでさらに貪るように腰を使ってくる。
「はあああっ!! ああっあああああっ!! あああっや、あっ!! やあ、あああああ気持ちイイッ!! や、狂うッ!! 狂っちまううううっ!! あああっはああああっ!! ああっああっああっああああっあっああああああ!!」
 首を打ち振り、背を仰け反らせると、乱暴に仰向けにベッドへ倒され、あっという間もなく一度は抜けたアナルにペニスが埋まり、身体を伸び上がらせて鳴戸に唇を奪われてしまい、必死になって舌を伸ばす。
 するとなんのことか察したのだろう、すぐにでも鳴戸の口から唾液が垂れ、のどを鳴らして飲み下す。
「はあっはあっヤって。……んっヤって、もっとヤって」
 しかし、鳴戸は正常位で緩やかに腰を動かすだけでひたすらにキスを強請ってくる。だが、それもまた愉しいのでそれに応える形で濃厚なキスに溺れる。
 互いの舌を舐め合い、柔く食んでは食んだ部分を優しく舐める。すると口からも快感が湧いてきて、ぢゅるぢゅると湿った音を立てさせながら舌で感じるキスをしていると、今度は下唇を食んできたり、頬を舐めたり耳を舐めたりと様々な愛撫を施してきて、思わず快感で身体を震わせてしまう。
 特に、首元を舐められると顕著な反応が出て、大きな声で啼いてしまう。
「あああっ!! ああ、あっあっ、や、ああっ!! あっあっあっあっ、ああっあああううううっ!! ううあっ、はあああっ!! やっやっ、気持ちいっ、気持ちいっ!! あっあっあっイイッ、イイッ!! あっあっ!!」
 そして今度はまた乳首責めに戻り、ひたすらにぽつんと勃った乳首を舐めしゃぶられ、口に入っていない方の乳首は指で弄られる。
 それにも感じてしまう龍宝だ。
「はあっ、あああああ気持ちイイッ!! や、だめ、だめ気持ちイイッ……!! はあっ、あああああああっ!! や、や、だめ、だめ気持ちイイッ!! ああっイイッ、イイッイイッイイッイイッ!! い、イイッ、イイイイイイイ!!」
 そうやって感じながら喘いでいると、また唇を塞がれてしまい今度こそ本気の律動が始まる。
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