夜から朝にかけての曲線

 目が眩むような快楽が一気に身体中を支配し、全身でイってしまった龍宝は叫びながらイキを訴える。
「やあああああ!! あああっあああうううううっ、だめ、だめイクイクイクイクイクッ!! イック、イックうううううっ!! ああっあっあっあっあっあっあっあー!! ああああああ、ああああっああああー!!」
 ビグンッと身体が大きく跳ね、腰もさらに高く上がりビグビグビグッと痙攣を繰り返しながらイキを愉しむ。
 だがやはり、ザーメンの出はすこぶる悪くぴゅくっと小さく飛んだだけで、後は先ほどと同じくザーメンとカウパー液の混ざったようなものがトロトロと溢れ出るだけだ。
 だが、充分に快感を得ることはできる。
 ぐったりと全身をベッドに預け、最高の絶頂に思う存分浸り切る。
 すると鳴戸が身体を伸び上がらせてきて、指を引き抜き、ずいっと顔が寄せられ大きな瞳を見つめているとそのまま口づけられ、舌を絡め取られてしまう。イキすぎてぼーっとする頭の中、熱烈なキスに応えるよう、無意識に龍宝からも口づけてしまい、舌を合わせて唾液を啜り飲み舌と舌とを絡め合わせ、そして吸いながらぐちゅぐちゅと水音を立てさせて情熱的な口づけを堪能する。
「は、はっはあっ、んはあぁっ……はあっ、おやぶん……」
「やっぱ、ちょっとしか出ねえなエロ汁が。おい、ホントにどっかおかしいんじゃねえの? お前もっと出るヤツだっただろ。っつーか、男ならこう、びゅびゅっとさ、出るはずじゃねえ?」
「はあっ……そう言われましても、あまり体調も良くないので仕方ないでしょう。それより、おやぶんは俺にイイモノくれない気ですか? 焦らすのも結構ですが、俺は限界ですよ。早く……俺の助平なところに、おやぶんの助平な棒、挿れて欲しい。早く、早くっ……! 待てない、早くっ……!」
 そう言って腰を揺らすと、鳴戸ののどがごぐっと鳴り、頬が少し赤く染まる。
「待て待てって。ちゃんとやるから、またキスな。ほれ、これでも飲んでろ淫乱子が」
 すぐになんのことだか分かった龍宝が口を開けて舌を出すと、鳴戸の口から大量の唾液が零れ出てきて、それを全て受け止めてのどを鳴らして飲み下す。
「んんっんっくう。んは、はあっ……美味しい、もっと」
 さらに大量に送りつけられる唾液。それもすべて味わいながらのどに通し、ふわっと鼻から立ち上ってくる鳴戸の味とにおいを堪能する。
「はあっ……すっごく美味しい。興奮します。はっはあっ……んんっ、後ろ、早くっ……!」
「待ちなって、今やるよ。落ち着けこの淫乱。これだろうが、お前が欲しいのは」
 取り出される、唾液塗れの鳴戸のペニス。すっかりとフルで勃起しているそれは硬く締まり、血管が浮き上がってピクピクと跳ねている。何とも卑猥な図だが、それが何故か興奮する。視覚的なエロスに負け、自分から足を開きそして手でアナルを割る。
「んっ……早くココ埋めて、ソレ、埋めてくださいもういやだ早く早く、はやく、挿れてっ……!!」
 すると唇を捉えられ、ぢゅるるるるるっと音を立てながら舌を吸われてしまい、口づけの合間に何度も「挿れて、挿れてっ……!」とおねだりを繰り返すが、ペニスをびちびちとアナルに叩きつけてカウパー液を塗りたくるだけでなかなか挿れてくれず、龍宝も口づけに応えながら目線を合わせ、再度強請る。
「ねえ、ねえ挿れて。挿れてください……おねがいっ……!」
 すると、ぎゅううっと唇に鳴戸のソレが強く押し当たると同時ほどにアナルへとペニスが挿入され、ゆっくりとした速度で細かくピストンを繰り返しながらずぶずぶ……とナカへと太いモノが埋まってゆく。
 その間もしっかりと唇を塞がれており、舌でナカを舐められながら進んでゆくペニスの太さや血管の凹凸、性的な何もかもに翻弄される頃、ふっと唇が離れてゆき、目の前で鳴戸が満足そうに笑む。
「……全部入った。どうだ? 久しぶりのデカチンは。気持ちイイ?」
「い、イイッ……イイ、イイッ……! ああああ、すっごく、でっかいのがナカにあるぅっ! 太くて、熱いのがっ、ナカいっぱいに、挿れられて、ああ、気持ちイイッ! たまんない、です。はああ、ああ、ああ、動いて、動いてください。めいっぱい、揺らして」
「おおっ、じゃあいくぜ。最初から手加減無しだ。ってことでいいんだな? 苦しいぞ」
「いい、手加減なんかしないで思いっ切り、きてください。早くおやぶんをたくさん感じたい。もう、いいから動いて、揺さぶってめちゃくちゃにしてっ……!!」
 するとまたしても口づけを受け、その間にも激しく腰を使われてしまい、悶絶の龍宝だ。Gスポットも忘れずに穿ってもらえる上、奥の奥にまでペニスが入り込むことでそこでも感じてしまい、随分久しぶりになるセックスだが、昔のように感じられることにも悦びを見出してしまい、必死になって正常位で責めてくる鳴戸の顔を上目遣いで見つめながらアナルとキスの快楽に溺れる。
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