何でもいいから愛させて

 イキの波は絶えず襲ってきて、龍宝に射精を強いてくる。鳴戸の責めが激し過ぎて、身体がついていかない。
 へそ責めは苛烈を極めており、ひたすらにぐりぐりと亀頭の先端をへそに押し込まれたところだった。
 ついに快感が胎のナカで大爆発を起こし、目の前が真っ白になってチカチカと光が見えたその瞬間、快感の高波が襲いかかってきてついに今回のセックスで一回目となるイキを体験してしまう龍宝だ。
「うああああっ、ああああああー!! イクイクイクイクイクイクッ!! ああああイックうううっ、ああっあっあっあっあっあっ、ああああああー!! うあっひあっ、あっああああああ!!」
 身体が勝手に捩れ跳ね、ペニスは縦横無尽に跳ね上がりそこら中にザーメンを撒き散らしながら腰を上下にガクガクと傾がせ、与えられた快感をしっかり享受する。
 するとやってくるのは最高の快楽で、ぐったりと暴れ跳ねていた身体をベッドへと預け、荒く呼吸を繰り返しながら満足いくイキに、唇を何度も舌で舐める。
 すると、首の下に鳴戸の手が入りぐいっと起こされると目を開ける間もなく、唇に吸いつかれ何度も角度を変えてキスが落とされる。
 そのうちにだんだんと濃いものを施され、薄く開いた唇の隙間に舌が入り込んでは少し舌を舐め、引っ込めては唇を舐めてきて、ちゅっちゅっと音を立てつつ唇の横にもキスが落とされる。
「ん……おやぶん、んっ……んンッ」
 言葉すらも攫うように、今度こそ咥内に舌が入り込んできてナカを大きく舐められる。その舌を追い、龍宝からも鳴戸の舌と自身のモノを絡めながらぢゅっと音を立てて唾液を吸い取り飲み下すとのど奥から鳴戸の味がしてそれも心地いい。
 つい自然と手が上がり、鳴戸の首に引っ掛けるとぢゅうっときつく唇を吸われ、軽いものを何度もしてから最後、ちゅっとリップ音をさせると漸く満足いったのか、頬にも口づけてから顔が離れてゆくのを薄目を開けて見つめる。
「は、はあっ、は、は、はあっ……おやぶん……ん、気持ちよかった……すっごく、よかったです」
「そりゃ結構なことじゃねえか。んなあ、そろそろケツいってもいいか? さっさと挿れたくなってきやがった。お前があんまり乱れるモンだから、その気になっちまってるよ。まったく、エロい子ちゃんの相手も役得だわなー。こんなかわいいお前が見られるのは俺だけってまいっちまうよ」
 にんまりと笑まれ、顔を赤くする龍宝だが自分を見てその気になってもらえるのは嬉しい。男の自分でも、いいと肯定されているような気がするのだ。
 恥ずかしいが、恐る恐る両足を上げてM字を決めてみせると、鳴戸が眼を見開いて口を開けて見てくるのに、羞恥で身体が燃えそうに熱くなるが、顔を反らせてさらに足を上げてみる。
「えと……こんなところで良ければ、どうぞ。……い、挿れてください。クリームはいつもの棚に入ってます。い、いやじゃなければ、ですけど」
 突然だった。あまりに急すぎて何がなんだか分からなかったが、足の間に鳴戸が顔を埋めてきて、内股に何度も吸い付いては肌を舐めしゃぶりながら真っ赤な鬱血痕をつけ始めたのだ。
 それにも感じてしまい、足が勝手にビクッビクッと吸い付かれるたびに揺れて、啼いてしまう。
「んあっ! ああっ、あああっ! や、おやぶんっ、おやぶんっ!! は、恥ずかしいっ、やっ!!」
 そう言って足を閉じようとすると、きゅっといきなりペニスを握られ思わず「あはっ!!」と啼いてしまい、そのまま手が動きごしごしと乱暴に擦られ、その刺激にも負けてさらに啼いてしまう龍宝だ。
「あっああっ! や、あっあっあっ! あっやっ、き、気持ちいっ、気持ちいっ! あっあっ、おやぶんっ、ああっ、おや、おや、おやぶんっ!!」
 鳴戸は荒く息を吐きながら龍宝の身体に痕をつけるのに夢中なようで、時折際どいところまで舐められ、そのたびに身を捩って逃げ出そうとするが、それを阻止するかのように身じろぐとペニスを扱く手が早くなったり乱暴になったり、時には亀頭を揉むようにして刺激したりとわざと感じるように手を動かすため、頭を叩いたり髪を握ったりして止めさせようとしても一向に鳴戸は止めようとせず、心の底から愉しんでいるようにもみえるそれに、龍宝は涙目でそんな鳴戸を見つめる。
「も、おやぶんお願い、おねがいです止して! 止してください、そんなトコッ!! こ、篭ったにおいがするでしょう!? 風呂にも入っていないんだから、いやですっ!! やっ、いやっ!!」
 これは、今の鳴戸を止めるために何かが必要だ。そうでないと、快楽地獄をしこたま味わうことになる。鳴戸の仕置きはこれだから怖い。セックスの前に怒らせると、いつもこうやって焦らされては散々啼かされる羽目になるのだ。
「あっあっ、まって、待っておやぶん! 俺、おやぶんのこと気持ちよくしてあげたい……だ、だめ……?」
「んん? なんだ、なんかしてくれんのか」
「はあっはあっ、気持ちイイこと、してあげますから……もう、これ以上はだめ……」
 ゆっくりと身体を起こし、鳴戸の肩に手をかけて体重をかけてゆき、完全にベッドに身体が沈んだところで、興奮しているのか勃った乳首を舌でつんと突いてみる。
「あ、おいっ! そこはっ……!」
「舐めてあげます。おやぶんだって、気持ちイイこと好きでしょう……? エロいのは親分もですよ」
 舌を出して舐めしゃぶり、ぢゅるうるるるっと音を立てて乳輪ごと乳首を吸うと、ビクッビクッと鳴戸の身体が反応を示し、跳ねる。
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -