03
その後の話。
「ただいま〜。」
俺、池内、その他5名、合計7人でロシアンルーレットが開催された。
ちなみに去年は無口無表情で有名なA君が当たって、顔が真っ赤になるという奇跡が起こったんだよなぁ…
あれは本気で笑った!
あんなA君始めてみたし。
去年の盛り上がり具合を思い出しつつ、皆でクッキーを手に取る。
今年は去年に増して相当マズいぞっ…!
ワクワクするぜ!
「そんじゃ!いただきま〜す!」
池内の言葉に吊られて、皆口にクッキーを入れる。
誰だ誰だとそれぞれが周りを探り回しながらドキドキと胸を高鳴らせた。
「……え?誰?」
「俺美味しかったよ?」
「俺も…え?マジで誰?」
皆が皆、疑問符を浮かべてキョロキョロ見渡すが、どいつをみても涼しそうな顔をしてる。
でも作ってきた俺が一番不思議でならない。
あれ…?
まさか、間違えた…?
「えっ……ちょ、オレかも…?あッ!!!キタッ!!今キタッ!!うっわマズッ…っ…!!!」
「遅ッ!!!」
急に叫んだのは池内。
お前マジかよ。
反応おせぇよ。
「ぷはっ…やっべー…今日の昼飯たらこスパと餃子だったから気付くの遅かったわー…」
「そんな、今日に限ってっ…!俺どんだけ今日という日を楽しみにしてたか!マジないわー、つーか濃い飯食うな!一生何も食うな!」
「アハハ、ごめんごめん!!!」
池内の所為で不発に終わったロシアンルーレット…
これはこれで良い思い出…かな。
「俺らのドキドキを返せ…」
「まぁ…いつかリベンジしようぜ?な?」
誰かに肩を叩かれた。
to be continued..
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