03



全く分からん!!


野口の反応を伺いつつ呼び捨てからの君付け呼びをしてみた所で意味はなかった。

言い方を変えてみても野口はなかなか返事をしてくれない。

それどころかどんどん顔の表情が険しくなっていって、今では残念過ぎる変顔が完成していた。


イケメンが台無し…だな‥。








「ちょ、グッチーその顔ウケる‥!!つーかお前ら、睨めっこしてんの…!?」


いきなり現れた池内が、事情も知らず笑い出した。

帰りたい、クラスに帰りたい…。








── キーンコーンカーンコーン


「…帰るな、じゃ」

「おー、後で〜!!」


タイミング良く鳴ったチャイム。

変顔を続ける野口と笑いながら写メを取り始めた池内を置いてクラスへ帰る事にした。


…結局何て呼べば良いのか分からなかったな。



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