02
「さぁ、互いの名前を呼び合おう。」
と、相変わらず真剣な表情を浮かべた野口が言い出した。
…クラスに帰りたい。
「愛斗君。」
「…グッチー君?」
「……、」
「……、」
思わず疑問系で返したら渋い顔をされた。
ダメ?
やっぱりグッチー君じゃダメだった?
「…グッチー君、」
「…、」
やっぱり違うらしい。
反応が返ってこない。
それなら…と別の呼び方に挑戦してみる。
「…グッチー?」
「……、」
え、これも違うの?
みんな野口の事、グッチーって呼んでるから…、
だから絶対に正解だと思ったのに…、
そっか、違うのか…、
ふぅ、今のでかなり萎えました。
で、後残ってるのは…
「えっと…、‥野口………………くん?」
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