It is mutually blind.



キスの合間に太ももに押し付けられた雄に、虎徹はびくりと肩を震わせた。厚手のジーンズを押し上げているそれはとても窮屈そうで、当てられた太ももにじんわり熱が伝わってくる。なんて熱さだ。虎徹まで熱に浮かされたかのような気分になり、熱い吐息を漏らす。どちらのものとも言えない唾液が濡れた唇の端から垂れるが、気にする余裕もないほど興奮していた。バーナビーの上気した頬、とろりと溶けそうな瞳、厚めの唇から漏れる吐息一つ一つが虎徹の心を揺さぶる。きゅうきゅうと締め付けられるような胸の苦しみが心地好い。
太ももに押し付けられたそれにそっと触れ、ベルトを緩めてやる。バーナビーは驚いたように目を見開く。

「おじさ、」
「虎徹。」
「…虎徹さん、」

先走りで濡れた下着を軽く捲り、舌をちろりと這わせる。その扇情的な光景にバーナビーは目眩がした。ぐちゅぐちゅと水音が聴覚を犯し、ぱちりと目を開けばバーナビーの股間に顔を埋める愛しい人の姿が視覚を犯す。これはひどく扇情的な行為で、いつになく積極的な虎徹にバーナビーは嬉しさが込み上げる。

「虎徹さ、ん…まっ、て。」
「あに?」
「でるっ。出ちゃう、んで、」

びくびくと腹筋が震えているのを見て、虎徹はにやりといやらしい笑みを浮かべ、バーナビーのものを深くくわえ込んだ。

「…うっ、」

小さく声を漏らすと共にバーナビーは精を吐き出す。虎徹は喉を鳴らしてそれを飲み込み、軽く溜め息を吐いて唇の端を舐めた。

「虎徹さん…。」
「飲んじゃった。」

赤い舌を見せてそう言う虎徹に、バーナビーは頬を真っ赤に染め上げ、虎徹を抱き締めた。堪らなく愛しくなってぎゅうぎゅう抱き締めると、虎徹もバーナビーの背に手を回し、ぎゅうと締め付けた。

「なぁにどうしたのバニーちゃん。」
「虎徹さん、虎徹さん、」



It is mutually blind.



(貴方のことが愛しくて堪らないんです)
(俺もだよ)
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