「あ、ラビ。おかえり」
「…おーす…」
「なに今の間。疲れてんの?」
「んー…」
「ちょっと、ほんとに大丈夫?」
「ダイジョブダイジョブ…でも腹減ったぁぁ…」
「シェリーさんにご飯作ってもらってきてあげるよ。何食べたい?」
「…オムライス…」
「りょーかい。行ってくるからそこ座ってて」
「サンキュー…」



「あれ、ラビだ。久しぶりですね。随分だれてますけど…」
「おーアレン、久しぶりー…もー疲れて動けねェさ…」
「結構長く行ってましたよね。そんなに厄介な所だったんですか?」
「んにゃ、ちょっといろんなトコ飛び回ってただけ。ロシアと中国とドイツとフランスと…あと本業も少しな。コムイもジジィも鬼畜すぎるさ…」
「はは、お疲れ様。…そうだ、ラビ、今日コムイさんに会いました?」
「いや、まだだけど。コムイがどうかしたんさ?」
「金髪になりました」
「……はぁ?」
「どこかでリナリーの好きな男性のタイプが金髪だとか聞いたらしくて、今朝会ったとき、リンクみたいな金色に染まってたんですよ。全然似合ってませんでしたけど」
「……アレン」
「はい」
「エイプリルフールだろ、それ」
「なんだ、知ってたんですか…チッ」
「さりげなく舌打ちとかすんな」
「ラビがノリ悪いのがいけないんですよ」
「えぇー…」
「ところでなんで食堂にいるんですか?食事してるわけでもないみたいだし、疲れてるならさっさと寝ればいいのに」
「なまえがご飯持ってきてくれんの待ってるんさ」
「女の子にそんなことさせるなんて…」
「じゃー代わりにアレンが「嫌ですよめんどくさい」
「…えぇー…」



「お待たせー…って、アレンくん」
「こんばんは、なまえ」
「こんばんは。こんな時間にどうしたの?夕食まだだったっけ?」
「いえ、ちょっとお腹すいちゃって。なまえこそ、なんでここに?今日非番でしたよね」
「うん。だからずっと本読んでたんだけど、疲れてきたから休憩して紅茶でも飲もうかなって思って。そしたらちょうどラビが帰ってきたから、ついでにご飯ももらいにね」
「優しいですね」
「でしょ?」
「自分で言うんか…」
「オムライスいらないの?」
「なまえさん優しすぎて涙出るさマジありがとう」
「…はいどーぞ」
「いっただっきまーす!」
「じゃ、僕はそろそろ部屋に戻りますね」
「ん、おやすみアレンくん」
「ほふぁふひー」
「ラビ汚い」
「…………」




「ぷっはー!ごちそーさん!うまかった!」
「…ラビが食べるの見てたら、なんかあたしもお腹すいてきた…」
「こんな時間に食ったら太るぞ?」
「くたばれバカ兎」
「えぇー…」
「…………」
「………(やべ、怒った?)」
「…………」
「……あ、あの〜…」
「…すき」
「へ…」
「あたし、ラビのことすきだよ」
「………」
「………ちょ、もしかして本気にしてる?今日何の日か知ってる?」
「…エイプリルフール、だろ」
「…なによ、知ってたの?それならさっさと言ってよね。ちょっとビビったじゃん」
「…なあなまえ、今何時?」
「23時55分。あそこに時計かかってるじゃん」
「…食堂の時計が10分遅れてるの、知ってるさ?」
「………え?!」
「あと、おまえ、顔真っ赤だよ」








(〜〜っ…ラビだって真っ赤じゃん!)
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