02
「ねぇ、音也…
もし、私が記憶をなくしても…
あなたは覚えていて。
そして…
私に思い出させて。」
彼女が何の冗談を言うのかと思った。
早乙女学園を卒業して
みんなでアイドル活動を始めて
幾年が過ぎた。
俺らもトップアイドルという部類で扱われるようになって、それでもずっと皆を…俺を作曲家として支えてきてくれた彼女。
彼女はきっとわかってたんだ。
自分が記憶をなくしてしまうということに…
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