あとがき


 『星屑のロザリオ』を読んで下さりありがとうございます。最後の方は更新が遅くなり少し長引いてしまいましたが、なんとか終わらせることが出来ました。


 pkmnはDPtの思い入れが強くてずっとデンジやオーバといったキャラばかりを書いていたのですが、Switch初ソフトの剣盾をプレイして「この世界に生きる人達を書きたい」という思いが久しぶりに湧いて、連載を始めました。このキャラが好き!というやりは、物書きとしてこの世界観を書いてみたいという思いから始めた話です。最初は見切り発車の短編集のつもりでしたが、結局話しの流れに沿うように書いてしまって連載化という、最近の私ではよくある流れです。


 ガラル地方を書くにあたって、一番惹かれたのがワイルドエリアでした。ガラル地方ならではですし、何より初プレイ時に「こんな危険なエリアに放り出されるのか!」と衝撃を受けたのも大きいです。強いポケモンが生息する広大なエリア、絶対命を落とす人やポケモンもいるだろうな……という考えから、そこで、生きる夢主の物語を書きたいなと思って夢主が生まれました。


 それから、キバナ君。彼はプレイ前はイマドキで軽い感じの男の子っていう印象があったんですけど、プレイしてみると全くの逆で。10年間ダンデさんに挑み続けるメンタルの強さとそれに伴う努力を惜しまないストイックさ。銀行がスポンサーできちんとユニフォームを着崩さずに着ているところ。温厚で面倒見が良さそうな兄貴分だけど、バトル中は猛獣のようにどんな相手にも全力でぶつかっていくところ。など、良い意味でギャップが大きかったので、キバナ君を自分の解釈で書きたい、と思ってお相手にしました。夢主も、キバナ君の最初の印象だとギャルが合うかなーと思っていたんですが、お互い切磋琢磨して尊敬し合うような関係がしっくりきたので、夢主の性格も真面目でかたい感じになりました。


 他に欠かせないのがピンク師弟。単純にコンビで剣盾における私の最推しです。この二人に焦点を当てた話も書いてみたいなと思ってたんですけど、ちょっと時間がとれなさそうだったのでこの連載の中に詰め込みました。ビート君は第二のお相手というか友情夢みたいな形になってますね。彼らと絡ませたいために夢主もフェアリー使いになっています。


 ガラル地方ならではの「ねがいぼし」にちなんで、夢主のモチーフも星で、イメソンも星にちなんだものから考えていました。「星屑ユートピア」「カエロスティウム」「星が降るユメ」あたりかなと思ってます。もし興味があったら是非聴いてみてください。


 この連載は恋愛というより、この世界に生きるキャラ達を掘り下げたいという思いが強かったので、甘さとしては控えめかもしれません。もし今後はなにか話が思いついたら、連載番外編という形であげようと思いますが、一旦完結とします。ここまで読んでくださった方本当にありがとうございました!




2019.12.26~2020.8.6 詩


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