「政宗ー」
「朔那か」

入れ、と言われてお邪魔します。


「今日は初めて顔を見るな」
「朝お前シカトしただろ!」

ビシッと決めてやる。
現代語もちょっとは通じる。

「sorry sorry.…小十郎が厳しくてな」

どうせお前がサボってただけだろ。
毎度恒例、政宗が舌を鳴らし俺を招く。


「俺ちょっと変でしょ」
「Ah?…どこが?」
「ほらほら」

耳をパタパタして尻尾を揺らす。
にゃんこだよにゃんこ。


「お前……違和感がねぇ…」
「小十郎様と同じこというな!」

政宗の膝上で声を荒げる。
ちくしょー!

「いやでも」
「みゅ?」

政宗様。
随分宜しいお顔ですね。



「随分面白れぇoptionだな」
「ひっ」

楽しそ〜…に呟く政宗に危機感を覚えました。
くるりと身体を回され、政宗の胡座の上で対面した。

怖いです。


「ひにゃっ…!」

耳を触られた。
何かの宣告ですか奥州筆頭殿!


「立派な尾もあるじゃねぇか」
「う…」

尻尾は撫でられるとざわざわする。
先はいいけど根元はやだな…。
…と思った矢先。


「尻に生えてンのか?」
「あにゃっ」


根元を触られた。
根元はいや…!
膝から逃げ出してみるが、尻尾をつかまれてしまった。

「や、やだ…!」


震えながら訴える。
マジで尻尾はやだ。取れそう。

やだやだ言ってんのにこいつ…!
裾めくろうとすんな!!


「もうほんとに……!」

「政宗様!朔那を知りませ……んか」


ちょっとだけ開いてた襖から小十郎様が見えた。

目を見開いてる。
そらそうだ。


主君が子供の衣類乱して遊んでるんだからな。


「………政宗様」
「optionを眺めていただけだぜ」
「……」



俺泣きたくなってきた…。





すっかり猫耳はとれました。
色々意味なかったけどね。

「……なにしてんの」
「optionがねぇ」


主君が俺の着物の裾をめくって呟いた。
…こいつ…。


「いい加減にしろばか!!」

蹴り上げるが、足首を捕まれてしまう。

「HA いい眺めだな?」
「ひぇ、へんたいっ!!」

もう片方で攻撃すると見事命中。
左足で右側を狙ったからな!
右側見えねぇだろ!

「てめぇ…小十郎でさえ右は狙わねえぜ?」
「う………」


政宗様怒ってらっしゃる…。
すみませんすみません。

「ひん…っ」

そして朔那は何故かのーこーな接吻をされてへにゃへにゃになってしまいました。

こいつ…ほんと色男ですね…。



fin.1009

* * *
猫くん猫化事件でしたが違和感がないようです
ちょっと色濃いのー


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