「こっち」
顎を上げればそこに手が移る。
ここを撫でられるのはかなり好きだ。
「みゃあ」
「本当に猫になっちまったのか?」
小十郎様が笑いながら言った。
みんなが可愛がってくれるならそれでもいいですよ。
「よーしなお!」
「朔那か」
一般兵のところにはいつもの4人がいました。
左馬助の上が最近のお気に入りです。
耳は一切触れられないからもう諦めた。
いや、さも以前からあったかのように触られている。
なんでですのん。
「そういえばさっき筆頭がお前を探していたな」
「政宗が?」
執務終わったのか。
まあ今日は一度も顔を見せてないからな。
「いっちょ探してやるか」
部屋を出れば涼しい風が頬に当たる。
ふぇーもう暗いなあ。
政宗の部屋の前に立つ。
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