「政宗様…やはりここにおられましたか…」


小十郎様が溜め息を吐いた。
俺は小十郎様に飛び付いた。

小十郎様に伝染るかもなんて考えてません。

「小十郎様ぁっ」
「?どうした」

肩に瞼をあてる。
多分着物に涙染みます、すみません。

「ふぇえ……。もう…お嫁にいけない…」
「嫁になら俺が貰ってやるよ、cat?」
「やだ……」

「…」


話がわからない小十郎様は頭を抱えた。
そして持ってきていた手拭いで俺を拭く。

「…。…随分元気になったな、朔那」
「んー。みんな看病してくれたから、もうちょっと寝ればへいき」

小十郎様が前髪を掻き上げて額を触る。
熱も下がったんだよー。
小十郎様に布団に戻されて、立つ。

「政宗様。朔那は休まなければならないので出ましょう」
「行くなって言ったのは朔那だぜ」

いつの話だ。
今は出ていって欲しいくらいだ。


「…朔那」
「小十郎様のいうとおりですー、俺休みますー」
「Shit!可愛くねぇ」

頬をつねられて政宗が立ち上がる。
何かあったら呼べだって。
はぁい。

それからすっかり復活した朔那です。
すっかり復活して軍議に出席。
といっても政宗の横で女中さんにもらった毬を転がしているだけですが。
部屋にいたいけど政宗に引っ張られたのです。


「朔那」
「んー?」

毬を抱えていると、みんな立ち上がるので解散のようです。

「散歩にでも出るか」
「さんぽ!」

風邪ひいたのでリベンジですね!
この辺のお散歩は気持ちいいですよ。
自然ばっかなのです!



「準備出来たら部屋に来い」
「はぁい」

小十郎様に連れられてお部屋に戻る。

今日は風邪、ひきません。
大丈夫です!


fin.0905


* * *
風邪ひいたとき暴れていたのは私です。
子供の風邪っぴきは色気よりか弱さが引き立ってると思う。風邪っぴきのえろさなんて書けんw



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