「俺腕に乗ってるけど重くない?」
「少し軽いくらいではないか。朔那、お主、ちゃんと食べておるか?」
「当たり前だよ親方様!俺今日朝ご飯幸村と一緒にお代わりしたよ!」
「それはよいことじゃな」


がははと笑う親方様。
今日の朝は幸村といっぱい食べたんだ。
その分いっぱい零して佐助に口を拭かれました。

ふふ、甲斐にお父さんとお母さんができました。




「お館様ぁあぁあ」
「幸村ぁあぁあ」

親方様が叫んだ途端に俺は親方様から離れていた。


「佐助!」
「危なかったー」

佐助が俺を抱えて親方様と距離を取ってくれたみたいだ。
それに耳まで塞いでくれた。
うんうん、確かにあのままだったら耳が…。
…。


「さすけ、ありがとー」
「どういたしまして」

抱えられている状態からひょいと頭に変えられた。
この方が手も使えて楽なんだってー。




「はっ。お館様!朔那は、朔那はどうされました!」
「ぬぅっ。おらぬではないか!朔那!」
「朔那!どこにいるのだ!!」

親方様と幸村が探し出したので、佐助と顔を見合わせて進み出す。


「大将、旦那!朔那はここですよって」
「親方様、幸村!」


佐助の頭から手を振ると二人が同時に振り向いた。

「朔那、そこにおったか!」
「ぬぅ、佐助ぇッ!心配したであろう!」
「いやいや…」


佐助がちょっと責められて、幸村の膝の上でお茶です。
こんなのんびりした日もいいなあ。

「朔那、次は町にでてみるか」
「マジで!」


今度は幸村とデートですね!



fin.0904


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