ここは奥州らしいですよ。
お空の上からこんにちは!


「馬乗ってたらお尻がいたくなった」
「揺られてるからねー」

というわけでお空です。
幸村が悲しそうにしたけどお空です。


あ、お城だ。
お城見えてきたー。

で、あそこで剣振り回してるの…

「Ah?」


「政宗ー!」
「うわ、ちょっと!」

佐助の肩から飛んだ。
うん。なんか感激したら飛んじゃった。
誰か受け止めてね、死ぬから。


「…っと、」

剣を離し政宗が受け止めてくれました。
ヤッホー一時はどうなることやら!

「朔那」
「こんにちはー」


挨拶してるみたいです。
俺の目の前には幸村と佐助。

俺はと言うと

「おい、少し肥えたか」
「やめてくださーい」
「ま、政宗殿…!」

奥州筆頭の膝上で肩に顎乗せられて腹を触られてます。
悲しきかな、手足は儚いほど短い!


「そりゃあれだけ団子食べて一日中転がってるか、移動手段が“抱きかかえられる”なら肥えるよ」
「幸村だって…」
「某は日々鍛錬を欠かさぬ」
「むー…。年頃のだんしに失礼なこというな!ね、小十郎様」
「俺も肥えたと思う」
「…」
「ていうか右目の旦那は“様”なんだ…」



でもまあ、子供はちょっとふっくらがいいんだようん。
気にしない。そうしようぜ。


「体調管理はしっかりな、cat?」
「OK…」

腹筋始めるかね…。


それからご飯食べて一泊。
寝るとき小十郎様にご一緒していただきました。





今日は奥州二日目です。

で。部屋から追い出された。
なんか大事な話らしい。

政宗はいいって言ったのに、小十郎様がなりませぬって。
幸村と佐助も中だよ。
えー


というわけでダイエットも兼ねてお散歩。
身体小さいから全部大きく見えるなあ。

あれ、ここどこ。


「ん?」
「うきっ」


お猿だ!佐助だ!

「夢吉……と」


森からイケメンきた!
あんた誰?


「お前…」
「みゅ…」

でかい。イケメン。猿。
警戒しまくるとそいつは笑った。


「まるで毛を逆立てた猫だなー。お前、名は?」
「お前から名乗れよな…」
「俺は前田慶次。こいつは夢吉」
「うっき」
「お前は?」
「……朔那」
「朔那か」



身体が小さいからか、慶次がでかいのか。
こわい。







←novel TOP




.



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -