「んー…、ん!?」

なんでしょうか…



耳の後ろのちょっと奥がくすぐったいんですが…!

「ちょっ…や、」
「Ah─?」
「くすぐったいー!」


にゃぁあと暴れるとぎゅっと窘められた。
…。

「今日はここまでな」
「にゅ?」

今日はって、なんじゃい。


「Hey、出てこいよ」

そう誰もいないとこに話しかけた政宗。
……頭大丈夫ですか…?

と思ったら、


「あれー気付かれてたんだ」

出てきたのは、迷彩。
……佐助!


「さすけぇ!」
「朔那ちゃん、急に消えるんだもん。旦那がうるさかったんだから」
「ゆきむらが?」

政宗から抜け出して佐助に近寄ると、軽々と抱き上げられた。
足の筋肉衰えてないかな、俺。


久々のオレンジ頭ー!

「じゃ、竜の旦那。朔那返してもらうね」
「Shit!待て」
「待たない待たない」

バイバーイと言った途端、俺は空にいました。

なんで!



「ひょええ!」
「落とさない自信はあるけど危ないよー」


佐助の首に腕を回し、落ちるまいとしがみついた。
ペイントが見える。


「そういえば朔那ちゃん。どうやって奥州行ったの」
「しらない。気付いたら、いた」
「奇妙だねぇ」

はは、と笑った佐助。
子供だからだろうか。ちょっと、眠い。

「……さすけ」
「大丈夫。次に目が覚めたら、」

旦那と一緒におはようをいってあげる。



「それまでおやすみ」
「みゅ、」

ふに、と瞼に柔らかい感覚を覚え、

俺は眠りについた。



fin.0814




* * *
あ…れ…
成実がちょっと弱そうになったのは私のせいか


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