※学パロ


「Hey cat!昼飯にしようぜ!」
「ここ1年ですけどぉお!!」


教室のドアを開けたのは高等部2年伊達政宗。
ずかずかと教室に入ってきて、俺を抱き上げる。

「Ah?細かいこと言ってんじゃねぇよcat.飯だメシ」
「にゃあああ」


何故俺がこんな簡単に連れ去られるかというと、俺は実年齢7歳の高校1年だからチビなのだ!
実年齢7歳だけど知能は高校生レベル。
つまり飛び級だ。


「その玉子寄越せよ朔那」
「やだー」

俺を膝に乗せた政宗が弁当を狙ってくる。
やめろばか!
お前はそのコンビニパンがあるだろ!


「政宗様…」
「んあ、なんだ小十郎。お前も朔那の弁当狙いか」
「いえ…」

小十郎様は3年生。
政宗相手に敬語なのは御家の事情だとか。


お弁当を食べ終えて、御馳走様をする。
今日もうまかった!


「その弁当誰が作ってるんだっけな」
「佐助だよ、さすけ」

2年の猿飛佐助先輩です。
すると政宗はあーと意味のない声をあげた。


「あいつ料理うまいらしいな」
「朔那の弁当を見る限りじゃかなりの腕かと」
「うにゃっ」


弁当箱を地面に置くと、政宗が俺を抱きかかえて寝そべった。

「離してよぉ」
「黙ってろ」

全然離してくれない。
小十郎様も何もいわない。

「政宗ぇ…」

体格差を考えろ体格差。
政宗がじっと見つめてくる。

「お前なァ、cat」
「んむ?」
「お前が知能だけじゃなく身体も高校生なら手ェ出してたのに」
「な、な…」

こいつは7歳児になにをほざいて…!


「冗談だ」
「目が本気だったよ…」


政宗おっかない。





「ただいまー」
「朔那!」
「お帰り朔那ちゃん」

寮に帰ると相室の幸村が出迎えてくれた。
佐助は違う部屋だけど入り浸っている。


「今日のお弁当はどうだった?」
「おいしかったー!!」
「ああ!玉子が特に!」


佐助にそう告げるとにこにこ笑う。


「そう言われると、作りがいがあるね」


さすがオカン。






「朔那ーもう寝ようか」
「んむ…」
「ふああ、」
「旦那も」


子供だからか、眠くなるのも早い。
幸村は多分また体育で張り切りすぎたんだろう。

「朔那ちゃん、今日は俺様と寝ようか」
「……んむ。自分の部屋があるだろ」
「いいじゃない、今更。ほら腕枕してあげるよー」
「んん…」

二人部屋でベッドはふたつ。
俺は子供だから抱きかかえられれば問題ない。


「おやすみ、朔那」






「Hey cat!今日は帰りにcafeでも行こうぜ!」

だからここは1年だったら!

「かふぇ…」
「別の場所でもいいぜcat?」
「政宗様…」

小十郎せんぱい助けてよ。
ああ先生固まってる。
ごめんね先生。


「わかったよ!分かったから教室戻って!」
「OK!また迎えにくるな!」



颯爽と消える政宗様。

俺の学園生活は、こんな感じで穏やかじゃないです。


0107


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