――が倒さ――――よ――、時間を―り白―が―――事は全て―――――――――――――

















「大有りに決まってんだろ、コラ!」




ふわりとが浮く。
肉体の消滅とはこんな感覚なんですね、お母さんやおばあちゃんとは少し違った灯の消え方をしたからこれは初めて知るもの。

「おしゃぶりを通してユニが教えてくれたからな」
「っユニが…!」



白蘭、びゃくらん…居るのはわかりますからこっちへ来て下さいよ

(…君を殺したがってた張本人を呼ぶなんて良い度胸じゃない?)

すみません…やはり直接お話したくて。

(ふぅんそう……あ、ねぇユニはこのあとどうなるの?)

恐らく、貴方にも捉えられない形になるんだと思います。

(精神の消滅ってわけじゃなさそうだね)

はい。

(怖い?)

いいえ、後悔も恐怖もないです。

(空か星にでもなるの?それともお化け?)

それは少し言葉にしずらいです…。それよりも白蘭、貴方はここにいてはいけません。

(僕も成仏しろってこと?まあ体がなきゃ直接何もできないから成仏しか手がないんだろうね。)

いえ、貴方には戻って償ってもらいます。

(償うって僕も死者なんだけど)

大丈夫です。
時間を遡ればリングを手に入れる前の貴方が居るので、その体に戻ってほしいんです。

(…ふうん、そう)

はい。
そちらに行けば迎えてくれる人が居ますよ。よく知っている人です。

(手際いいね、ユニは。いや僕もそれなりに上手くやってきてたんだけどなあ)

お疲れ様です、白蘭。

(最期の最後まで君は僕に真っ向から来たよね)

……はい。

(うん…。御礼は言わないけどこれは言わせて、
 さようならユニ)









――海と虹じゃ、同じ大空でも遠いじゃん。――












白蘭が無から抜けていくのを見送って
γが待つ方へと、ない足を進めた。















ボンゴレボス執務室にて

綱吉は守護者、骸の話に笑顔を浮かべながら紅茶を一口。

「――と、ユニが白蘭をあちらへ向かわせたようです。」

ふと骸は窓の外を見遣る。
沢田も椅子を回転させて後ろの大窓の奥を眺める。

快晴。
雲ひとつなく、日輪に目を細めてからもう一度椅子を九十度回転させて綱吉が立ち上がった。

「じゃあ、今から迎えに行こうか」
「ええ。」









「誰かと思えば綱吉君か…」
「そう残念?」
「よく知っている相手とは言ったもんだね」
「まあいいじゃない。白蘭、行きたい場所があれば聞くよ」
「んじゃぁ、」







今日はとても天気がいい。

海を掬ってこぼれ落ちる中をみれば虹があった。

「ユニみっけ」



でもすぐに手の隙間から水が落ちて虹は見えなくなった。














まったく、眩しいったら…


















――――――――――――――
Epilogue補完の妄想。
青刺のくだりスルーした件には突っ込みなしで。24沢田がヴィンディチェには渡さずボンゴレで保護してく方針だと信じてる。
過去のリング手に入れる前の白蘭、そっから五年立ってからボンゴレがお迎え。
白蘭は五年間の平凡を楽しみました。

パラレル中一番上手く生きてたのはきっとGhost。

2010.12.22 (Wed) 戻る
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