ボス誕



















「あは、デンジャラスな人です」

三浦ハルは暗殺部隊ヴァリアーのボス、ザンザスを指さして言った。たまに城へ訪れては関連性のない話を切らさずぺらぺらと語る。もちろんザンザスは反応を返さないのでハルが一方的に喋っている形にある。暗殺部隊という名に怯えるそぶりも見せず、むしろ他の守護者(特にルッスーリア)と仲良く会話している姿を目にしていた。そして軽々しくもボスの部屋へ入るなり先程の言葉を、中学生の頃から変わらぬ明るい声で言った。
こんな奴など相手にしなくても、片腕を振り上げただけで遠くに弾き飛ばせるだろうし華奢な喉などは片手で折れるのではなかろうか。それをザンザスはしない。お互いに変だとその場に居たスクアーロは思っていた。

「今日もそこに座ってるんですねザンザスさん」
言うハルの笑顔には影があった。つい最近まではボンゴレ嵐の守護者について散々のろけていた。




「隼人さん、死んじゃったんです」

困ったような笑顔。

そう、例えるならば泥だらけになって帰ってきた子供を見た母親といったところだろう。「立派に汚してきたわね」と笑い飛ばしたあとの困り顔のようなそんな顔。悲しみを打ち消そうと、負けぬようにと。何より出してしまうことに勝とうと笑っている。

「なぜそんなこと俺に言う」
雷鳴の如くいつもながら無愛想に。もちろん愛想よいボスなどみたくもないが。

「死んだんでしょう、」

嵐の人。
ベルさんでしたっけ名前…。
さっきと同じ顔。何かを押し込めた表情。ハルが見つめている紅い眼は変わらず冷え切っていた。しかし何らかの重圧に押し潰されることを恐れた年頃の子供のように影っていた。






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ザンザス誕生日おめでとう。ボンゴレとヴァリアーの嵐組の灯が消えた。ハハン。短いww

お粗末様でございました。
2010.10.10。ホーム


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テーマ「人外ファンタジー」
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