05 第七官界彷徨


 この金曜日という日にちはどこか不思議な感覚がする。まるで抱かれるためにあるような日だ。日中は何気ない顔をして教師をしているのに、夜は宇髄に女の顔を見せて腕の中で善がる。
 ホテルに着くと、既に部屋は予約済みですぐにフロントでカードキーを手渡され、宇髄と共にエレベーターへと乗る。今日は九階らしい。
 そのまま黙って宇髄についてゆくと、一つの部屋の前で足が止まり腕を引かれて部屋に通される。後ろからは宇髄が入ってきて、いつもならばここですぐに別々に風呂に入り情事が始まるところなのだが、義勇が後ろの宇髄を気にしつつ風呂場へ向かって歩き出そうとすると、するっと腹回りに腕が回り、後ろからぎゅっときつく抱きしめられた。
 これには驚きを隠せず、思わず身体がビグッと跳ねてしまった。
「宇髄……?どうした。俺は風呂に」
「義勇、ぎゆうっ……!」
 こんな熱の篭ったような声で名を呼ばれるのは初めてのことで、義勇は自身の顔に血が上るのを感じながら腹に回った腕に手を重ね合わせた。するとその手は義勇の下穿きの中へと突っ込まれ、アンダーとして着ていた防寒シャツを掻い潜り、腹を大きく撫でられ、それと同時に徐々に体重を掛けられて、ドタンといった音と共に義勇は宇髄と共に床に転がった。
 その勢いで仰向けにされた義勇のシャツはすべて下穿きの中から抜けてしまい、宇髄の手は義勇の着ていたタートルネックのセーターをたくし上げながら肌に手を這わせ始めた。
 風呂に入る前からこんなことをされるのも、今日が初めてだ。宇髄の手は、思ったよりも熱く、真冬の寒さで冷たくなってしまったと思っていたその熱い手は、徐々に上へと移動し胸をさらりと撫でた。
「オマエのピンク色の乳首、勃ってんぞ。丸くなってる……」
 きゅっと親指と人差し指で抓まれ、すっかり開発の済んだ乳首に快感が走り抜ける。
「んっ!っあ……!」
 そのままクリクリとこよりを作るように捻られ、思わず腰が跳ね上がる。これだけでも、とてつもなく気持ちがいい。
「ああっああっ!あっ、あぁっ!!」
 上に着ていた服はすべて首元まで捲り上げられ、両手で身体を挟むようにして持ち上げられたと思ったら、宇髄の顔が胸に近づき、ぷちゅっと音を立てて義勇の乳首は宇髄の口の中に消えた。
「っう!あっああああっ!」
 ちゅるちゅると音を立てて吸われると、徐に唇が離れ宇髄が掠れたような声でこんなことを言った。
「義勇の味がする……」
 宇髄から、はあっと熱い吐息が濡れ、それが乳輪や乳首に降りかかり、それさえも気持ちがいい。そしてまた義勇の弱いところが宇髄の口の中へと入り、今度は舌で乳首を責めてくる。
 勃った乳首の感度は抜群によく、舌先で突かれたり舐められたり、乳輪の縁を円を描くようにして辿られたり、コリコリと痛くない程度に乳首を噛まれたりとやりたい放題責められ、義勇は必死になって啼く。
「ああっ!あああっんっううううっ、うっんっああああ!あああうううっ!やっやあ、やあっ!き、気持ちいいっ!あっあ、いいっ!」
 ふっと突然口が離れ、今まで瞑っていた目を開けると至近距離に宇髄の顔があり、欲情に塗れたその顔を、義勇は両手で挟みまるで齧りつくようにして二人は唇を合わせ、ぐちゅぐちゅと水音を響かせながら舌を絡める濃厚なキスに溺れる。
 こんな口づけなど、したことは初めてだが宇髄が上手くリードしてくれるのもあり、義勇は思うがまま夢中になって舌を動かし、宇髄の咥内や唇を舐めて舌を絡ませながら、初であるディープなキスに溺れながら自身の身体が興奮し、股間の猛りが気になるほどには勃起していることを感じつつ、縦横無尽に義勇を蹂躙しようとする舌の動きについてゆく。
 そして散々、互いの咥内を舐め合った二人は一旦唇を離し、至近距離で見つめ合う。
 また宇髄の頭が動き、乳輪を大きく舐め始めるが、義勇はその頭を少し押して「んっ……!」と声を上げて訴える。
「風呂……フロ入らないと……準備、してない」
「はっ、はあっ……ああ、フロ、風呂か。いいよ、お前先に行ってこい。俺はベッドで待ってる」
「あ、あの、宇髄?なんか……あったのか?こんな、キスするなんて……それに、風呂にも入ってないのに肌舐めたり」
 宇髄からの返答はなく、上から退いてしまいその足は一度、宇髄愛用のバッグへと向かい、中からアナル用のローションを取り出して義勇に手渡し、その足でベッドへと行き上着を脱ぐと、仰向けに倒れてしまった。
 どうやら風呂に入れということらしい。ローションを渡したのがいい証拠だ。

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