06 蜜、啜る


「あーもー!オメーはなんでそうなんだよ!そんなに俺試して楽しいか!理性がな、ヤベエんだ。そんなに我慢強くねえんだよ。そういう風な生活送って来てないしな!ヤりたいやつとはすぐヤってたし?でもオメーに関してはそう簡単にホイホイ乗りたくねえ!大事にしたい!」
「うずい……ぎゅって、して。ぎゅーって、して」
「だからオメーは」
「ぎゅって、してよ宇髄」
 途端、目の前の宇髄の紅色の瞳が一層色を濃くし、いつもは反射して見える光が消える。それを、ぼんやりと見つめる義勇だ。ただ、思ったのは光が無くなったのが残念だと感じただけに終わり、いきなり着ていたサマーセーターが引っ掴まれがばっと景気よく捲られる。
「っあ!う、宇髄っ!……なに、なにを」
 宇髄は肩で息をしており、義勇の上半身を舐めるように見てくる。その目には明らかな欲情が浮かんでおり、義勇は思わずこくんとのどを鳴らしてしまう。だがしかし酔っぱらいの義勇。自分の主張を通そうと、躍起になって抱擁を求める。
「うずい……ぎゅっ、は?ぎゅっがいい」
「それは後だ。後からいやってほどしてやる。その前にこれだ」
「これ……?これって……っん!あっ!!」
 首元にいきなり顔を突っ込まれ、そこを執拗なほどに舌が這う。生温かくて、柔らかくて湿ったそれは義勇の官能を引き出すようにゆっくりと舐められ、思わず熱い溜息を吐いてしまう。
 今日は特に気持ちがいいと思う。思わず宇髄の髪を掴んでさらりと流すと、ちらりと眼を上げた宇髄と視線が絡み合う。
「うずい……」
 身体を伸び上がらせた宇髄はだんだんと義勇に近づいてきて、義勇は何か考えるだとかそういったことをすることもなく、両手で宇髄のすべすべの頬を両手で包み込む。
 近づく顔と顔。そっと眼を閉じると、唇に柔らかで温かな感触が拡がり、大きく口を開けると早速、宇髄の舌が咥内へと侵入し、上顎を丁寧に舐め始める。
「んっんっ……んん、ふっ……ふ、ふっく……ん」
 思わず息を乱してしまう義勇だ。宇髄の舌はそのまま義勇の舌をゆっくりと大きく何度も舐め、緩く噛まれぢゅうっという音と共に唾液が啜られて持っていかれる。その代わり、宇髄からも大量の唾液が咥内に流れ込んできて、必死にのどを鳴らして飲み込むとのどの奥からふわっと宇髄の甘いかおりが湧き上がってくる。そして、一気に身体が熱くなるのが分かった。
 叩きつけるように心臓が鳴っている。
 いつもよりも濃厚な口づけに、義勇はすっかりと酔い、止めどなく溢れ出る唾液をひたすらに飲み下していた。腹の中が宇髄でいっぱいになる。それは幸せなことに他ならない。
 徐に唇が離され、目の前にはドアップの宇髄の顔があり、欲情に濡れたその表情に、義勇の興奮も盛り上がってきて、熱い吐息をつき自分からサマーセーターを脱いでしまう。
 そこで、宇髄ののどがこくんと鳴った音が聞こえた。
 義勇は心の赴くがまま、宇髄と目線を合わせながらゆったりと笑み、右乳首を抓んでクリクリと捻る。
「んっ……はっ、ああ、んっ」
「自分でいじるなんて、案外スケベだなオマエ。そういうところも意外すぎてかわいい。いじって欲しいか、ソコ」
「宇髄に、して欲しい。他の誰かじゃやだ。宇髄がいい」
 指を退かされ、ふっと乳首に息を吹きかけられる。後、ぷちゅっといった音を立てて乳輪ごと乳首を口に含まれる。そして、痛くないようコリコリと勃った乳首を噛まれ、思わず快感で背が震える。
「あはぁっ……!あ、ああ、あっ……んはぁぁ、あんん」
「なんか、酔っ払ってる所為かやたらオマエ、かわいいな。とろんっとろんじゃねえか、そのツラ。……かわいい。かわいいから、もっとしたくなる。いいか」
 義勇は無言で頷き、宇髄の背に腕を回して了解の意図を伝える。
 すると、本格的に乳首責めが始まり舌先で押されたり、転がされたり大きくべろりべろりと舐められたり、時には唾液で湿った乳首に息を吹きかけてきたり。
 元々、乳首は感じやすい方だったのでこの乳首責めは嬉しい。まるで宇髄から施されるご褒美のようだ。
「んっ……あ、あは、あは、あっ……んっ……き、気持ちいいっ。き、き、気持ち、いいっ」
 時折、弱いところも刺激されるとあまりの快感に腰が跳ね上がる。それが宇髄は面白いようで、何度も同じところを責められ、勝手に跳ねる腰に羞恥を感じつつ、宇髄の愛撫に溺れてゆく。
 そのうち、舌は義勇の肌の上を滑って、へその窪みに行き渡ると丁寧に舐め始めてくるそれにはさすがに、抵抗があるが、何しろ気持ちがいい。
「んっんっ……あっあっ!んっあっ!はあっはあっ……う、う、うずいっ……あぁっ!」
 手は乳首をいたずらにいじり、へその穴を舌先で抉られたりとやり放題のそれに、義勇は啼きっぱなしだ。
 そしてとうとう、宇髄の手が義勇の下穿きにかかる。
「はっ……はあっはあっは、は、うずい……」
「これ、脱がせてもいいか。下着ごと……脱がせるが、お前はそれでいいか」
 義勇はぼんやりと霞む頭で言われたことを考える。下を脱がされる。自分の一番恥ずかしいところを暴かれてしまう。だが、この行為の先にあるものを感じたいという気持ちがかなり強いと心が言っている。だが、セックスはいやなのだ。それはとてもではないが今でさえ受け入れられない。
「義勇、返事はどうした」
「せ、せっくす、セックスは、やだ。したくない。やり方も知らないし、だからやだ。けど、もっと宇髄のこと、感じたい。宇髄の、熱をもっと感じたいと思う」
「そうか、セックスはいやか。分かった、それはしないでおく。じゃあ、他の方法を取るか。よし、義勇、痛いことはしないしセックスもしないが下は脱がないと無理だ。俺を信じて、脱いでくれるか。お前のいやがることはしねえ。絶対」
 宇髄の瞳には一切の曇りは無く、それを見ていると嘘ではないと思えてくる。宇髄は嘘を言っていない。信じてみようと思う。

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