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2014/12/20 03:01 日本黒大昔話 『ごんぎつね』 昔々、ある村の外れにクロというイタズラ好きのキツネがいた。 クロは毎日村の人間へイタズラをしておった。 ある日、イタズラをしようと村の麓へ訪れたクロは、村の青年、澤村大地を見かける。クロは大地に一目惚れをした。 大地は大層な働き者で、裕福ではない家庭と、病気がちで家で寝込んでいる祖母のスガに食わせていくために、毎日懸命に働いていた。 そんな大地の健気な姿に胸を打たれたクロは、なんとか大地の力になってやりたいと、滋養に効く鰻を、川にくくりつけてあった生け簀からくすね、大地の家へと、そっと置いておいた。 だが次の日、大地はその鰻を盗んだと、村の者から大層な仕打ちを受けてしまう。 物を盗むのはいけないと学んだクロは、毎日山で拾った栗や茸、団栗を大地の家へ届け続けた。 どこの誰かも分からないその行為に、不信感を抱いていた大地も、段々とクロの 愛情に気付き、恋を抱き始める。 またある日、大地の家に山の幸を持って来たクロだが、玄関先でなにやら怪しく動くクロの姿をスガに見られてしまい、猟銃で撃たれてしまう。 深傷を負いつつも、よろよろとクロは山へと逃げていった。 家に帰った大地が、スガからその話を聞き目を丸くした。 キツネは何か悪さをしていたのだろうか? 点々と続く血の跡を追い、村外れの山の麓へ行くと、巣の中でクロは丸くなっていた。その黒いからだの回りは血で濡れている。 「クロ...」 キツネの名を呼び、近づいてみれば、その回りには団栗や茸。 それを見た大地は思わず目を見開いた。 「クロ、お前だったのか...」 黒いからだに手を寄せ、撫でるからだは暖かい。大地のおおきな団栗眼から、ぽろりと涙がこぼれ落ちた。 まあクロは死なないわけですが。 このあとクロは大地さんと一緒に暮らしてハッピーエンドじゃね?? スガさんも居るけどね!なんか間違えが起こりそうならすかさず猟銃でバーンっされるけどね!!! |