ヒロインの夢の中でのお話が書きたかったんです。もう一度逢いたいと願い逢えたはいいものの、夢でみるものは夢でなくただの現実で。触れられないものは触れられないし、記憶は意思に反して薄れるもの。忘れたくなくても、忘却は精神を生かす為の大切な機能なのでどうにもならない。

辛いことも幸せなことも等しく忘れてしまう自分を認めたくない、ただの、ヒロインの現実逃避のお話でした。

………というのをわざわざ書かなくてもお話の中だけで伝わるようなものを書きたいのですが……きっと伝わってないだろうな……完全に自己解決してしまっている。

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