最近なまえがやたらとオイラの手を見てくるのはこういうことだったのか 「デイダラのその口さあ、オナニーするのに超便利だよね」 女のくせに恥じらいもなくダイレクトに発言するなまえに面食らった。はあ? 「だって舐めてくれるんでしょ。気持ちよさそう。セルフフェラっての?最高じゃん」 オイラの崇高な芸術の源泉を性具か何かと勘違いしやがって。まあ、もちろんお世話になったことは数知れず、ではあるが。セックスにも使えると思ったこともある。欲望には抗えまい、うん。だが、コイツの前でそんなこと言うもんか。ていうかそんな平然として言うな。 「手、貸して」 有無を言わさず手をぐいと引っ張られた。オイラの手のひらはまるでうまそうだなとでも言うようにくぱあと口を開けた。べろんと舌を出したそれをじいと凝視したなまえは、ふと思いついたように手の舌をくわえた。 「おい、ちょっと」 ついばんでは絡めて、ついばんでは絡めて、なまえはオイラの手のひらと熱烈なキスを繰り広げ始めた。おもわず興奮に背筋が震えた。オイラ昨日その手でオナニー、したんだけど。
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