きっと三成くんはキスしたり抱きしめたりする方が、セックスなんかよりずっと好きだと思うのだ。セックスだってけっして嫌いではないと思うけど。ああ見えて寂しがり屋で、甘えたがりな三成くんはしょっちゅうわたしにやさしくキスしたりハグしたりしてくれる。三成くんは言った、こうしてやさしく触れ合うことは本当に好きでないとできないと。強引に身体を重ねてするキスなんてやろうと思えば誰とだってできるものね。恥ずかしがりやでやさしい三成くんはわたしの名前をそっと囁くだけで、わたしに愛を伝えられると思ってる。それは間違いじゃないよ、わたしだって三成くんの手を握って三成くんによりかかるだけで愛を伝えられると思っているから。三成くんはわたしをきらいになったりしない。やさしいキスと、身体いっぱいにめぐる三成くんの匂いはそれを教えてくれる。わたしが三成くんをきらいになったりなんかしないことも、三成くんはそうしてわかってくれているはずでしょう?