ちろりと覗いた赤い舌が、私の首筋を這った。背後から食らいつくようなその姿はさながら蛇のようだとふと思う。スカートの中をまさぐる手にじれったさを感じて巻島に目をやれば、巻島はじっとり据わった瞳で私を見ていた。
「巻島、」
口を開けば、熱を持った吐息がそのまま逃げていくのがもどかしい。ねえ、私の唇、空いてるんだけど。
「焦らすな」
胸ぐらをつかんで巻島に向き直り唇に食らいついた。薄い唇が笑っているのが癇に障る、私がその気になってこうするのを待っていたのか
「なあなまえ」
なにを企んでいるのか清々しい笑顔だな。尻を撫で回す手は煩悩まみれだけど。
「ローター買ったんだけど」
つかう？

▼エロい巻ちゃん