夢の中のみょうじはやたらに扇情的な格好をしていて、当然のことながら俺は非常に興奮していた。普段どちらかというと奥手のみょうじが、やたらに積極的で、これも悪くないなと余計に興奮していた。言うまでもない。荒北くうん、わたし、もう、なんてみょうじが言うんだ。据え膳食わぬは男の恥。たとえそれが夢の中であっても、だ。ていうか不可抗力だろう。仕方ねえよ、仕方なくね、これ。その時点で俺の愚息はビンビンだった。いやだって仕方ねえだろ。みょうじはするすると俺のズボンに手をかけて、待ってましたと言わんばかりに飛び出る俺の愚息をくわえた。えっ、ちょっと待てよフェラ上手すぎだろこいつ。いや、この際そんなことはどうでもいい。ねえ、きもちいい?荒北くん。聞くなよ。たりめえだろ。やべえ。つーか上目遣いすんな、やばい、やばいってもうだめだってちょっと、あ、
「…………」
目覚めは最悪だ。当たり前だ。夢のようなシチュエーションは文字通り夢であったわけだし、そんなのを夢見た自分にも腹が立つ。そして股間に感じる違和感。あー、やっぱりな。どうすんだよコレ。今日も今日とて朝練だよ。ふざけんな俺。欲求不満かクソ。大体オナニーがめんどくさくなるくらいしんどい部活のせいだ。他の部員はどうしてんだよ、俺が体力ないだけ?いやもうどうでもいいわそんなこと。あー、パンツ、どうすっかなあ。

▼夢精する荒北