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今日はクイエートからお菓子をもらった。
紙箱に入ったそれはティーカップに作った紅茶のプリンらしい。
講義を終えた後、研究室に戻って箱を開く。

「…はい?」

そこに入っていたのはティーカップの中で眠る、仮面にマントというなんだか見覚えのある格好をした小さな人。
体長は10センチもないだろうと思われる。
そこに入っていたはずのプリンはデスコールのほっぺにかけらがついていた。

「さて、どうしたものか」

とりあえず、布団はハンカチでいいだろう。
棚からハンカチを出してかけておく。

「ん…?」

しばらくすると起きたようだった。
眠たそうにボーッとしている。

「レイトン!?なんでここにいるんだ!?」

驚いたように叫ぶデスコール。
それを聞きたいのは私のほうだよ。

「ここは私の研究室だからね。君はクイエートのケーキの箱の中に入ってたんだけど…その姿といい、何があったんだい?」

デスコールの話によると朝起きたら小さくなっていて、さまよったあげく鳥にさらわれ落とされ、散々な目にあったようだ。
クイエートの箱に入ったのは甘い匂いがしたかららしい。
プリンを食べてお腹も膨れたら眠気に襲われ寝てしまったとのこと。

「なんで小さくなってしまったんだろうね?」
「わからん。」

これだけ小さいならできる悪事は少ないだろう。
何より普通に暮らすのですら大変だ。 

「デスコール、君が良かったら一緒に暮らさないかい?元に戻る方法を探してみるよ。」


そうして、小さくなったデスコールとのおかしな暮らしが始まった。




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