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とりあえず落ちつこうと紅茶をいれる用意をする。
ティーカップを2つ並べたところで、ふと気づいた。
ティーカップにすっぽり入ってしまいそうな大きさのデスコールはこれでは飲めないだろう。
小さな入れ物を探すが、どれもカップにするには不適切だった。
レミならば、人形のカップとかを持っているだろうか?
しかし、借りるにしてもこの状況をどう説明したらいいのだろうか。
「おい、何をしているんだ!さっさといれないと茶葉が湿気るだろう!」
いつの間にか手元に来ていたデスコールが私を見上げて言う。
小さな体で、後ろに転けてしまいそうなほど背をそらして。
「そうだね。」
ティーカップを1つ片付けて紅茶をいれる。
芳しい香が部屋に満ちる。
「私の分はないのか?」
不満そうにじっと見つめられる。
そんなデスコールの前に紅茶をすくったティースプーンを差し出した。
「もっとマシな案はなかったのか?」
「今度は何か用意するよ。」
ふんっと不満そうにティースプーンから紅茶を飲む。
その姿がかわいらしかったなんて言えば怒るだろうこと予測はつくので、黙っていることにした。
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