こんな日は君の隣に
「ルゥさん、いらっしゃい。」
久しぶりにルゥさんを招いて食事を振る舞うことにした。
ルゥさんとゆっくりしたかったので、店にはいかないで自宅にした。
用意した料理はアボカドサラダ、魚貝類をたっぷり使ったペスカトーレ、ローストビーフ、野菜たっぷりホワイトシチュー、そしてデザートのイチゴタルト。
気合いが入ってしまったのがバレバレだけど、ルゥさんにならいいや。
きっと喜んでくれるに違いないから。
「お邪魔します」
いつものジェントル一式を着て訪ねてきたルゥさんは帽子を脱いで入ってきた。
ちょこんと僕が引いた椅子に座る。
シチューをよそって僕も向かいに座る。
「いただきます」
ルゥさんが食べる。
味はどうなのか、自分では美味しくても人にとってどうなのか自信はない。
だから、感想を聞くまで安全はできない。
「どうかな?」
「美味しい、ですよ?」
ガツガツ食べている印象は全くないのに、美味しいのか次々と料理が消えていく。
作った僕としてはすごく嬉しいことだ。
「今日は、どうしたんですか」
デザートを食べている時、ルゥさんが聞いてきた。
疑問に思うのも仕方ないかもしれない。
昨日、突然ルゥさんに約束を取り付けたのだから。
だけど、僕にもわからない。
なんとなく、ルゥさんと会っておかなければならない気がしたんだ。
多分、レイトン教授と行く旅行、のせいかも知れない。
グダグダになるのはわかっていたけど、思ったことをルゥさんに話す。
ルゥさんにだけは気兼ねなく話せるんだ。
「そうでしたか。」
ごちそうさま、と言ってフォークを置く。
皿の上は綺麗になっていた。
「大丈夫ですよ。また、会えますから。」
「そうだね。」
その後は色んなことをポツポツと話しながらゆっくりとした時間を過ごした。
「ルゥさん、もう遅いんで泊まっていきませんか?」
「泊まっていって欲しいんですか?」
うーん、なんか見透かされているような気がする。
ルゥさんには適わないなぁ。
「そうなんです。お願いしていいですか?」
この時には誰がどこで寝るかでもめるなんて思いもしていなかった。
けど、それすらも楽しい時間だった。
また今度会えたら同じように楽しい時間を過ごせたらいいな。
こんな日は君の隣に
いさせて?
end
螺涼さんにプレゼント!!
久しぶりにルゥさんに会えてクイエートがかなり喜んでいます
甘えまくってますが許してやってください。
一応、この後、クイエートは本編にあるエデンにレイトン教授と行くことになります。
もう一度、ルゥさんと会えることを祈って…。
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[mokuji]
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