ドリーム オン ホイップ

グレッセンヘラーカレッジの中をある人物を探して歩き回る。
なかなか見つからないその人に焦れながら、昼寝に良さそうな場所を見ていく。

(そういえば、教授は調査でいなかったな。)

レイトン教授が居ない時だけ増える昼寝場所。
もしかして、と思い、教授の研究所の前の木の下を覗く。

「…居た。レンヤ、起きて。」

木の下で寝ていたのは探していたレンヤだった。
手で揺すっても起きる気配はない。

「新作ケーキのレシピ出来たんだけど、な。」

二人とも甘い物が好きで料理が趣味だ。
だから、お互いにレシピを交換したりする。
今日は新しく出来たレシピを見てもらい、味見をして貰おうと思ったのだった。

「レンヤ…。」

ぐっすり眠ってるレンヤをたかがケーキの為に起こすのはしのびない。
しかし、ここで待っててはケーキが悪くなってしまう。

(仕方ない、出直そうか。)

そう思って踵を反し立ち上がろうとした時、突然背中に重みがかかった。

「つ、潰れる!!」

更に体重をかけられて少し焦る。
自分より10pも高い人にのし掛かられるのは辛い。

「はい、とれた、よ。」

レンヤの手には葉っぱ。
どこかで着いたそれを取ってくれたらしい。

「…ありがとう。」

なんだか恥ずかしい。
ああ、もう何しに来たんだっけ。

「それと、新しい、ケーキ、食べる。レシピ、見せて。」


レンヤの言葉にハッとなる。
幸いケーキは潰れても型崩れもしていなかった。
そのケーキを皿に取り、ポットの紅茶をカップに入れてレンヤに渡す。

「美味しい、よ。」

レンヤに褒められて嬉しくなる。
その後は二人で新作スイーツの案を出しあった。



『ドリーム オン ホイップ』


甘い甘いお菓子の夢を二人で

END


「貴方に溺れる」の夜凪さんへの相互記念です。

ちょっとレンヤくんがもっとかっこいいはずなのに、上手く表せなくてすみません;

相互本当にありがとうございます!

こんなので良ければ受け取ってください。




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