誘惑ストロベリー


僕の淹れたコーヒーや僕の作ったお菓子を美味しそうに食べてくれるイーサが好きだ。
口に出して言ったことはないけど。

今日もイーサを誘ってティータイム。
今回はいちごタルトを作った。いちごたっぷりなタルトは春の感じがして、暖かい日が多くなってきたこの時期にはピッタリだろう。


「美味しい!」

気に入ってくれたみたいで良かった。
初めて作ったわけではないけど、誰かに食べてもらう時はいつでも緊張する。
それが好きな人ならなおさら。
コーヒーを一口飲んで一息つく。
冷静を装うために。

「良かった。いっぱいあるからどんどん食べてね。」

僕も一口食べる。
我ながらいい味だ。
また作るのもいいかもしれない。

「イーサ?」

ふとイーサを見るとこっちをジッと見つめている。
顔に何かついてるのかな?

「唇つやつやだね。美味しそう!」

その言葉と共に唇に触れた温かいもの。
一瞬で離れていったそれは、紛れもなくイーサの唇だろう。

「クイエートのLipほうが甘いね♪」

一気に顔が熱くなる。
不意打ちのキスなんて心臓に悪すぎるよ。



誘惑ストロベリー



(ああ……もうダメ)


END




あとがき

時計塔の路地裏様への相互記念SSです。
なんだか短くて申し訳ないです(汗)

あらためてよろしくお願いします!


常夢儚さまのみお持ち帰りオッケーです



[ 7/17 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -