誘惑ストロベリー
僕の淹れたコーヒーや僕の作ったお菓子を美味しそうに食べてくれるイーサが好きだ。
口に出して言ったことはないけど。
今日もイーサを誘ってティータイム。
今回はいちごタルトを作った。いちごたっぷりなタルトは春の感じがして、暖かい日が多くなってきたこの時期にはピッタリだろう。
「美味しい!」
気に入ってくれたみたいで良かった。
初めて作ったわけではないけど、誰かに食べてもらう時はいつでも緊張する。
それが好きな人ならなおさら。
コーヒーを一口飲んで一息つく。
冷静を装うために。
「良かった。いっぱいあるからどんどん食べてね。」
僕も一口食べる。
我ながらいい味だ。
また作るのもいいかもしれない。
「イーサ?」
ふとイーサを見るとこっちをジッと見つめている。
顔に何かついてるのかな?
「唇つやつやだね。美味しそう!」
その言葉と共に唇に触れた温かいもの。
一瞬で離れていったそれは、紛れもなくイーサの唇だろう。
「クイエートのLipほうが甘いね♪」
一気に顔が熱くなる。
不意打ちのキスなんて心臓に悪すぎるよ。
誘惑ストロベリー
(ああ……もうダメ)
END
あとがき
時計塔の路地裏様への相互記念SSです。
なんだか短くて申し訳ないです(汗)
あらためてよろしくお願いします!
常夢儚さまのみお持ち帰りオッケーです
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[mokuji]
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