ventotto

「どういうことだ!?貴様らどうやってこの島に入った!?入れるはずがない!」

今までにない剣幕でカルヴァートさんが怒り出す。
しかし、怪盗クラウンには動じた様子はなかった。

「入る方法はいくらでもある。それに私はデリックに招待されたからな。研究成果を全てなかったことにするために。」


「博士が?!そんなはずはない!」


驚愕するカルヴァートさんに怪盗クラウンは銃を向ける。
冷酷にカルヴァートさんを狙うそれは怪しく黒く鈍く光る。

「止めないか!」

それを見た先生が叫ぶが、間に合わない。
間に合うはずもなかった。

しかし、銃弾はそれ、カルヴァートさんの後ろにあった木を打つ。

「なんだこれは!?」

揺れとともに現れたのは更に地下へと進む階段だった。
揺れが収まるとデスコールが我先にと地下への階段を降りていく。

「止めろ!!」

その後を怪盗クラウンが。そして、その二人をカルヴァートさんが必死の形相で追う。


「ルーク、レミ、私達も追おう!」

先生の言葉に頷いて僕達は走り出した。






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