ventitre

「ええっ!デスコール!じゃあ、本物のクイエートさんは!?」

デスコールに成り代わられているクイエートさんは大丈夫なのだろうか?

「あいつならこの先の部屋にる。どちらにしろ君たちは先に進まねばならないというわけだ。」

勝ち誇ったように笑うデスコールが憎たらしい。
どうあっても僕達を先に進ませたいようだ。

「それにしてもレイトン、何故わかった?」

先生は、クイエートさんがデスコールだとどうして気づいたのだろう?
僕は全く気づけなかったから、とても気になる。
クイエートさんはいつも通りだったのに。

「カルヴァートさんと二人きりになってから、クイエートの様子はどこかおかしかった。それは、手首に爆弾をつけられていたからだろう。彼は私達を巻き込むことに負い目があったはずだ。しかし、御手洗いから帰ってきた彼からはそんな様子は見られなかった。何より具合が悪かったはずなのに、顔色が良すぎた。」

確かにクイエートさんはいつもより無口だったかもしれない。
普段のクイエートさんも口数は少ないけれど。

「爆弾は既に外れていたし、私には君達を巻き込むことに何の負い目もないからな。」






[ 23/51 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -