ventitre
「ええっ!デスコール!じゃあ、本物のクイエートさんは!?」
デスコールに成り代わられているクイエートさんは大丈夫なのだろうか?
「あいつならこの先の部屋にる。どちらにしろ君たちは先に進まねばならないというわけだ。」
勝ち誇ったように笑うデスコールが憎たらしい。
どうあっても僕達を先に進ませたいようだ。
「それにしてもレイトン、何故わかった?」
先生は、クイエートさんがデスコールだとどうして気づいたのだろう?
僕は全く気づけなかったから、とても気になる。
クイエートさんはいつも通りだったのに。
「カルヴァートさんと二人きりになってから、クイエートの様子はどこかおかしかった。それは、手首に爆弾をつけられていたからだろう。彼は私達を巻き込むことに負い目があったはずだ。しかし、御手洗いから帰ってきた彼からはそんな様子は見られなかった。何より具合が悪かったはずなのに、顔色が良すぎた。」
確かにクイエートさんはいつもより無口だったかもしれない。
普段のクイエートさんも口数は少ないけれど。
「爆弾は既に外れていたし、私には君達を巻き込むことに何の負い目もないからな。」
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