ventuno

再び無機質な部屋をいくつか謎を解きながら進む。
すると、大きく開けた庭に出た。
地下なのに光が降り注いでいる。
上を見ると、すりガラスで作られたドームのようなものがあった。

「お見事です。」

庭の奥からカルヴァートさんが姿を現した。
さっきのことがあっただけに、身構えてしまう。

「貴方達にはこれからこの島の謎に挑戦して頂きます。」

カルヴァートさんが薄く笑う。
その笑みが何だか怖かった。

「辞退することは?」

先生もカルヴァートさんを睨みながら聞く。
声にも厳しさが混じっていた。

「出来ますけど、喜んで参加されると思いますよ?クイエートの命がかかっているのですから。」

カルヴァートさんはおどけるように肩をすくめる。
しかし、言った内容はそんな軽いものではなかった。

「どういうことだ!?」

先生が声を荒げてカルヴァートさんに詰め寄る。

「彼のつけているブレスレットに爆弾を仕掛けてあります。謎を解かない限り外せませんし、解けなかったり、諦めた場合は爆発する仕組みになっています。」







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