diciassette

レイトン先生が解いた通りの場所にカルヴァートさんの屋敷の入り口はあった。
カルヴァートさんが六芒星の像をいじると、地面に穴が開き、階段が姿を現した。
カルヴァートさんの先導に続き、階段を降りていく。
地下だというのに階段は広く、閉塞感はない。
長い階段を降りると、そこにはきらびやかな扉があった。
観音開きのその扉を開くと、予想通り豪華な玄関だった。
カルヴァートさんについていくとホールに案内された。
白いテーブルクロスがかけられた大きなテーブルの上には見たこともないような豪華な食事。
美味しそうな匂いも漂っていて、油断するとお腹が鳴ってしまいそうだった。

「さぁ、席についてください。食事にしようではないですか。」

それぞれ席に座り、祈りを捧げ、食事を始める。
どの料理も美味しく、ほっぺが落ちてしまいそうだった。

「そう言えばレイトン教授はワインはたしなまれますか?」

カルヴァートさんはレイトン先生にワインを勧める。

「いえ、私はあまり…。」

先生はワインより紅茶の銘柄の方が詳しいってくらいで、あまりお酒は飲まない。
これまでも謎解きの冒険中に先生がお酒を飲んだことはなかった。

「ここのワインは絶品ですよ。飲めないことはないでしょう?一口だけでもぜひ。」

カルヴァートさんが是非にと勧めてくる。
先生が断ろうと返事をする前にベルを鳴らし、使用人を呼んでしまった。
しかし、何も反応がない。

「…?すみません、少し様子を見てきます。」

そう言ってカルヴァートさんは立ち上がって廊下に続くドアを開ける。


ガッシャーン!!


「何事だ!?」

表情を変えたカルヴァートさんが飛び出していく。
その後を先生とレミさん、クイエートさんが追いかける。
驚いて呆然としていた僕も慌てて追いかけた。

END




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